アノテーション、忠実度パラメータ、品質レベルの定義

このドキュメントでは、Unity プロジェクトにアノテーション、忠実度パラメータ、品質レベルを定義する方法について説明します。

アノテーション

アノテーションは、記録されたティックでのゲームの動作に関するコンテキスト情報を提供するものです。

デフォルト アノテーション

このプラグインでは、デフォルト アノテーションを 1 つ定義します。

  • Scene: 現在再生中のシーンの ID が含まれます。ほとんどのレベルがプロジェクト内の 1 つのシーンにマッピングされている場合に便利です。

これらのアノテーションを UI で表示する手順は次のとおりです。

  1. [Google] > [Android Performance Tuner] を選択します。
  2. [Annotation parameters] タブを選択してから、[Use custom parameters] をクリックします。

    図 1. プラグインの [Annotation parameters] タブ

カスタム アノテーションを定義および使用する

カスタム アノテーションを作成する手順は次のとおりです。

  1. [Annotation parameters] タブで [+] ボタンをクリックして、新しいアノテーションを作成します。
  2. 新しい行で [Type] 列をクリックし、[Add or update enum] を選択します。たとえば、ゲームの難易度に関する列挙を作成できます。

  3. 列挙値を指定したら、[Add New Enum] ボタンをクリックします。

    図 2. 新しい列挙型の追加

  4. [Type] 列で新しいタイプを選択します。[Parameter name] 列にパラメータの名前を入力します。

    図 3. 新しい列挙型の選択

  5. [Apply] ボタンをクリックして、プラグインにプロトコル バッファのファイルとクラスを再生成させます。

このアノテーションをゲームに設定するには、次のように SetCurrentAnnotation() を呼び出します。

tuner.SetCurrentAnnotation(new Annotation
{
    Scene = Scene.AssetsScenesMainmenu,
    Difficulty = Difficulty.Medium
});

忠実度パラメータと品質レベルを定義する

忠実度パラメータは、ゲームのパフォーマンスとグラフィックの設定を反映します。品質レベルを使用してセッションにアノテーションを付けると、デバイスが高すぎる品質レベルで動作しているか(その結果パフォーマンスが低下する)、または低すぎる品質レベルで動作しているか(その結果不必要に忠実度が低下する)を判断できます。

ゲームには、次の忠実度パラメータがすでに設定されている場合があります。

  • 影の品質
  • テクスチャ解像度
  • パーティクル エフェクトの品質

これらのパラメータは、品質レベル(「低」「中」「高」など)に再グループ化できます。これらのパラメータを Android Performance Tuner で適切にレポートし、Google Play Console で分析と可視化を行うには、これらのパラメータをプラグインに公開する必要があります。忠実度パラメータを [Fidelity parameters] タブに追加します。

図 4. プラグインの [Fidelity parameters] タブ

[Use custom parameters] を選択してから、パラメータ セットを定義します。各パラメータには、アノテーションなどのタイプがあります。

SetFidelityParameters() 関数を使用して、ゲームに応じた適切な忠実度パラメータを設定します。

tuner.SetFidelityParameters(new FidelityParams
{
    ParticleDetails = 1.0f,
    ShadowQuality = ShadowQuality.High,
    TextureResolution = 2048,
});

次に、Google Play Console でデータのグループ化に使う品質レベルを、有用な分析情報が得られるように定義します。品質レベルを [Quality levels] タブに追加します。

[Add Level] ボタンをクリックして、1 つ目のレベルを追加します。[Trend] に合わせて、複数のレベルを定義します。たとえば、最低の品質レベルから最高の品質レベルの順に定義します。

図 5. プラグインの [Quality levels] タブ