Android Auto や Android Automotive OS を搭載している自動車向けにアプリを作成できます。 どちらの場合でも機能する単一のアプリ アーキテクチャを採用することで、すべてのユーザーにアプリを楽しんでもらうことができます。
Android Auto
Android Auto は、Android スマートフォンと Android Auto アプリを使用しているが Android Automotive OS 搭載車を持っていないユーザーに対して、ドライバー向けに最適化されたアプリ エクスペリエンスを提供します。ユーザーの車やアフターマーケット ステレオ システムが Android Auto に対応していれば、ユーザーはスマートフォンを接続することで、車載ディスプレイでアプリを直接使用できるようになります。
ドライバー向けに最適化されたインターフェースを表示するための Android Auto 用サービスを作成することで、Android Auto とスマートフォン アプリを接続できるようになります。このようなサービスは、Android Automotive OS アプリ向けに再利用できますが、ユーザーが自動車にスマートフォン アプリをインストールすることはありません。 図 1 は、自動車内で実行されている Android Auto の例を示しています。
Android Auto はすでに膨大な数のユーザーが利用しており、Android Auto に対応した自動車やアフターマーケット ステレオ システムも数百単位で存在しています。
図 1. Android Auto - スマートフォンをベースに自動車内で稼働
Android Automotive OS
Android Automotive OS は、自動車に組み込まれた Android ベースのインフォテインメント システムです。この車載システムは、ドライバー向けに最適化されたスタンドアロンの Android デバイスです。ユーザーは Android Automotive OS を使用して、アプリをスマートフォンではなく自動車に直接インストールします。
メディアアプリの場合は、メディア ブラウザ サービスを組み込む必要があります。手順については、自動車向けメディアアプリを作成するをご覧ください。Android Automotive OS と Android Auto の両方で同じメディア ブラウザ サービスを使用できますが、ログインや設定などの一部のアクティビティは、Android Automotive OS 用に設計する必要があります。詳細については、Android Automotive OS アプリ設計ガイドラインのログインフローを最適化すると設定を設計するをご覧ください。 図 2 は、Android Automotive OS で実行されているアプリの例を示しています。
図 2. 自動車内で稼働する Android Automotive OS
サポートされているアプリのカテゴリ
Android Auto と Android Automotive OS は、それぞれ以下のタイプのアプリをサポートします。
- メディアアプリ - オーディオ
- メディアアプリを使用すると、ユーザーは音楽やラジオ、オーディオブック、その他各種のオーディオ コンテンツを検索し、再生することができます。Android Auto と Android Automotive OS 上でメディアアプリを作成、テスト、配布できます。詳細については、自動車向けメディアアプリを作成するをご覧ください。
- メッセージ アプリ
- メッセージ アプリを使用すると、ユーザーは、自動車内で通知を受信し、テキスト読み上げ機能を使用してメッセージを読み、音声入力を通じて返信することができます。Android Auto 上でメッセージ アプリを作成、テスト、配布できます。詳しくは、Android Auto 用メッセージ アプリを作成するをご覧ください。
- ナビゲーション アプリ
- ナビゲーション アプリ(ドライバー サービスや配達サービスのプロバイダを含む)は、ターンバイターンのルート案内を提供することでユーザーを目的地まで案内します。このタイプのアプリを開発するには、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用します。詳細については、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用するおよびナビゲーション アプリを作成するをご覧ください。
- スポット(POI)アプリ
- POI アプリでは、スポットを発見してナビゲーションを利用したり、駐車場アプリ、充電アプリ、燃料アプリなどの関連する操作を行うことができます。このタイプのアプリを開発するには、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用します。詳細については、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用するとスポットアプリを作成するをご覧ください。
- IoT(モノのインターネット)アプリ
- IoT アプリを使用すると、ユーザーは接続済みデバイスに対して車内から操作を行うことができます。たとえば、車庫のドアの開閉、家の照明のスイッチの切り替え、ホーム セキュリティの有効化など、特定のデバイスの状態を制御することが挙げられます。このタイプのアプリを開発するには、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用します。詳細については、自動車向け Android アプリ ライブラリを使用するおよびモノのインターネット アプリを作成するをご覧ください。
- 動画アプリ(駐車中に使用)
- 動画アプリを使用すると、ユーザーは駐車中にストリーミング動画を視聴できます。アプリの主な目的は、ストリーミング動画を表示することです。Android Automotive OS 上で動画アプリを作成、テスト、配布できます。詳細については、Android Automotive OS 用動画アプリを作成するをご覧ください。
参考情報
自動車向け Android の詳細については、以下の参考リンクをご覧ください。