Android 9 以降を搭載したデバイスにデプロイされたアプリの場合、[Process Memory (RSS)] セクションには、アプリが使用している物理メモリの量が表示されます。
図 1. プロファイラの物理メモリの表示。
[Process Memory (RSS)] セクションの行の意味は次のとおりです。
合計: プロセスが使用している物理メモリの合計量です。これは Unix ベースのシステムでは「Resident Set Size」と呼ばれ、匿名割り当て、ファイル マッピング、共有メモリ割り当てで使用される、すべてのメモリを合算したものです。
Resident Set Size は、Windows の Working Set Size と同等のものです。
割り当て済み: このカウンタは、プロセスの通常のメモリ割り当てで現在使用されている物理メモリの量を追跡します。割り当ては、匿名(特定のファイルによらない)と非公開(共有されていない)です。ほとんどのアプリでは、ヒープ割り当て(
malloc
またはnew
)とスタックメモリで構成されます。物理メモリからスワップアウトされると、こうした割り当てはシステム スワップ ファイルに書き込まれます。ファイル マッピング: このカウンタは、プロセスがファイル マッピングに使用している物理メモリの量(メモリ マネージャーによってファイルからメモリ領域にマッピングされたメモリの量)を追跡します。
共有: このカウンタは、このプロセスとシステム内の他のプロセスとの間でメモリを共有するために使用されている物理メモリの量を追跡します。