ユーザー補助機能

このドキュメントでは、Android Studio で利用可能なユーザー補助機能(キーボード ナビゲーションなど)について説明します。

IntelliJ IDEA はリリース 2021.1 でユーザー補助機能を更新しました。このリリースは Android Studio Bumblebee の基盤となっています。そのため、Bumblebee 以降のすべてのバージョンの Android Studio でも、この更新の恩恵を受けることになります。IntelliJ のドキュメントには、スクリーン リーダーの設定や、ユーザー補助を強化するための IDE のカスタマイズなど、ユーザー補助機能に関する詳細が記載されています。

キーボードを使用する

キーボード ショートカットを使用して、Android Studio のすべてのコントロール間を移動できます。

注: Android Studio の一部の要素は、スクリーン リーダーのオブジェクト ナビゲーション機能を使用している場合にのみキーボードでアクセスできます。オブジェクト ナビゲーションや同等の機能の詳細については、スクリーン リーダーのドキュメント(NVDA ユーザーガイドなど)をご覧ください。

ここでは、Android Studio 内を移動する際に便利なキーボード ショートカットについて説明します。Android Studio のデフォルトのキーボード ショートカットの詳しいガイドについては、キーボード ショートカットをご覧ください。

メインメニューを有効にする

メインメニューなどの最上位メニューを開くには、次のショートカットを使用します。

  • メインメニューを開くには、F10 キーを押します。
  • Windows マシンで最上位のメニューを開くには、Alt+[ニーモニック] キーを押します。たとえば、ファイル メニューを開くには、Alt+F キーを押します。

ファイル間やツール ウィンドウ間を移動するには、次のショートカットを使用します。

  • ツール ウィンドウに移動するには、Alt+[数字] キー(macOS では command+[数字] キー)を押します。たとえば、[Project structure] ツール ウィンドウに移動するには、Alt+0 キー(macOS では command+0 キー)を押します。
  • ファイルとツール ウィンドウの間を移動するには、Ctrl+Tab キー(macOS では command+Tab キー)を押します。すべてのエントリ間を移動するには、Ctrl+Tab キーを押し続けます。

ナビゲーション バーを使用すると、次のショートカットを使用してプロジェクト内のファイル間を移動できます。

  • ナビゲーション バーを有効にするには、Alt+Home キー(macOS の場合は option+fn+左矢印キー)を押します。
  • ナビゲーション階層内のアイテムを切り替えるには、左矢印または右矢印を押します。
  • 現在のアイテムの内容を表示するポップアップ ウィンドウを開くには、スペースバーを押します。

コードの折りたたみを無効にする

Android Studio エディタではデフォルトで、テキストの一部が展開可能な領域に折りたたまれています。たとえば、Java ソースファイルの先頭にあるインポートのリストは、「import …」というテキストを含む 1 行に折りたたまれています。

スクリーン リーダーを使用する場合、コードを折りたたむとナビゲーションが難しくなります。コードの折りたたみオプションを変更するには、[File] > [Settings] > [Editor] > [General] > [Code Folding](macOS では [Android Studio] > [Preferences] > [Editor] > [General] > [Code Folding])に移動します。

自動挿入機能を無効にする

Android Studio ではデフォルトで、閉じる側の中かっこ、引用符、かっこが自動的に挿入されます。

スクリーン リーダーを使用する場合、自動挿入は役に立たない可能性があります。自動挿入オプションを変更するには、[File] > [Settings] > [Editor] > [General] > [Smart Keys](macOS では [Android Studio] > [Preferences] > [Editor] > [General] > [Smart Keys])に移動します。

自動コード補完ポップアップを無効にする

Android Studio ではデフォルトで、特定のキー入力によりコード補完ポップアップが自動的に表示され、一致する項目が 1 つしかない場合はその項目が自動挿入されます。この動作により、スクリーン リーダーで混乱が生じる可能性があります。

コード補完の自動ポップアップと自動挿入のオプションを変更するには、[File] > [Settings] > [Editor] > [General] > [Code Completion](macOS では [Android Studio] > [Preferences] > [Editor] > [General] > [Code Completion])に移動します。

エラー、警告、コード インスペクションにアクセスする

キーボードを使用して、エラー、警告、コード インスペクションを表示したり、項目間を移動したりします。

プロジェクト内のすべてのファイルのエラーを確認する

[Build] > [Make Project] をクリックすると、[Messages] ウィンドウにすべての警告とエラーが表示されます。

[Messages] ウィンドウでエラーを確認するには、次のショートカットを使用します。

  • [Messages] ウィンドウを有効にするには、Alt+0 キー(macOS では option+0 キー)を押します。
  • すべてのメッセージ間を移動するには、上下の矢印を押します。

または、テキスト エディタを使用して、すべてのエラーを表示したり、エラー間を移動したりできます。エディタを使用してエラーを確認するには、Ctrl+Alt+上下矢印キー(macOS では command+option+上下矢印キー)を押します。

1 つのファイルのエラーとコード インスペクションを確認する

1 つのファイル内のエラーを確認するには、次のショートカットを使用します。

  • 次のエラーや前のエラーに移動するには、F2 または Shift+F2 キー(macOS では F2 または Shift+F2 キー)を押します。
  • エラー メッセージを含むツールチップを開くには、Ctrl+F1 キー(macOS では command+F1 キー)を押します。

エラーだけでなく、すべてのコード インスペクション間を移動するには:

  1. [File] > [Settings] > [Editor] > [General](macOS では [Android Studio] > [Preferences] > [Editor] > [General])をクリックします。
  2. ['Next error' action goes to high priority problems only] の選択を解除します。

タブインデントを使用する

Android Studio ではデフォルトで、インデントにスペース文字が使用されます。スクリーン リーダーのユーザーによっては、読み上げがより簡潔になるタブインデントのほうを好まれる場合があります。

タブインデントに変更するには:

  1. [File] > [Settings] > [Editor] > [Code Style] > [Java] > [Tabs and Indents](macOS では [Android Studio] > [Preferences] > [Editor] > [Code Style] > [Java] > [Tabs and Indents])に移動します。
  2. [Use tab character] を選択します。