shortcuts.xml
の機能を使用すると、ユーザーがアプリを起動して特定のタスクを直接実行するために実行できるアクションの種類を宣言できます。
たとえば、Google アシスタント App Actions は、ケーパビリティを使用してデベロッパーがアプリ内機能を組み込みインテント(BII)に拡張できるようにし、これらの機能をユーザーが音声コマンドで起動、操作できるようにします。ケーパビリティは、アクションの名前と、ユーザー インテントを解決するアプリ内デスティネーションをターゲットとする intent
で構成されます。
shortcuts.xml にケーパビリティを定義する
Android アプリ開発プロジェクトの shortcuts.xml
リソース ファイルに capability
要素を定義します。capability
要素を定義する手順は次のとおりです。
- 静的ショートカットを作成するの手順に沿って、
shortcuts.xml
リソースを作成します。 以下の必須情報をケーパビリティ定義に含めます。
ケーパビリティ名: アプリでサポートするアクション。ケーパビリティを定義する必要がある機能については、コンポーネントのドキュメントをご覧ください。App Actions 音声対応コマンドは、ケーパビリティ名に BII
Action ID
を使用します。詳しくは、BII リファレンスをご覧ください。たとえば、GET_THING
BII のAction ID
はactions.intent.GET_THING
です。アプリ デスティネーション: アプリ内でユーザーのリクエストに応えるアクションが開始されるデスティネーション。
capability
内にネストされたintent
要素を使用してアプリ デスティネーションを定義します。パラメータ マッピング: 各
intent
には、インテントのextra
データとして渡されるパラメータが含まれている場合があります。たとえば、各 App Actions BII には、BII をトリガーするクエリでユーザーがよく使う情報を表すフィールドが含まれています。
次の例は、shortcuts.xml
内での actions.intent.START_EXERCISE
(アシスタントを使った音声コマンドでフィットネス アプリのワークアウトを開始できるようにする BII)に対するケーパビリティ定義を示しています。
<shortcuts xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android">
<capability android:name="actions.intent.START_EXERCISE">
<intent
android:action="android.intent.action.VIEW"
android:targetPackage="com.example.sampleApp"
android:targetClass="com.example.sampleApp.ExerciseActivity">
<parameter
android:name="exercise.name"
android:key="exerciseType"/>
</intent>
</capability>
</shortcuts>
上記の例では、<capability>
android:name
属性が START_EXERCISE
BII を参照しています。ユーザーがアシスタントに「OK Google, ExampleApp でランニングを開始」と話しかけると、アシスタントは intent
要素にネストされた定義情報を使ってユーザーのリクエストに応えます。この例の intent
では、次の情報を定義しています。
android:targetPackage
に、このインテントのターゲット アプリケーション パッケージを設定しています。android:targetClass
に、デスティネーション アクティビティ(com.example.sampleApp.ExerciseActivity
)を設定しています。- インテントの
parameter
に、BII パラメータexercise.name
のサポートと、ユーザーから収集されたパラメータ値をintent
の extra データとして渡す方法を宣言しています。
ショートカットとケーパビリティを関連付ける
ケーパビリティを定義したら、静的ショートカットまたは動的ショートカットをそれに関連付けることで、機能を拡張できます。ショートカットを capability
と関連付ける方法は、実装する機能と、実際のユーザーのリクエストに含まれる言葉によって異なります。たとえば、ユーザーがアシスタントに「OK Google, ExampleApp でランニングを開始」と話しかけることで、フィットネス トラッキング アプリでランニングを開始するというシナリオがあるとします。その場合、capability
の exercise.name
パラメータに「ランニング」というエクササイズ エンティティを適切に定義すれば、アシスタントはショートカットを使用してそのインスタンスを起動できるでしょう。
ショートカットを App Actions に関連付ける方法について詳しくは、App Actions の概要をご覧ください。