Android Emulator の拡張コントロールを使用して、データの送信、デバイス プロパティの変更、アプリの制御などができます。[Extended controls] ウィンドウを開くには、エミュレータ パネルでその他アイコン をクリックします。なお、拡張コントロール オプションの一部は、Android Studio 外で別のウィンドウでエミュレータを実行する場合にのみ使用できます。
これらのタスクの多くは、キーボード ショートカットで実行できます。エミュレータのショートカットを一覧表示するには、F1(macOS では Command+/)キーを押して [Help] ペインを開きます。
機能 | 説明 |
---|---|
ディスプレイ |
エミュレータを使用すると、サイズをカスタマイズできる複数のディスプレイにアプリをデプロイして、マルチウィンドウやマルチディスプレイをサポートするアプリをテストできます。仮想デバイスの実行中、次のように、最大 2 つのディスプレイを追加できます。
|
モバイル | エミュレータでは、さまざまなネットワークの状態をシミュレートできます。さまざまなネットワーク プロトコルのネットワーク速度に近づけたり、[Full] を指定してコンピュータで実現できる最高速度でデータを転送したりできます。ネットワーク プロトコルを指定すると必ず、[Full] にした場合よりも速度が低下します。さらにローミングなど、音声やデータ ネットワークの状態も指定できます。デフォルトでは AVD に設定されています。 [Network type] の値を選択します。
[Signal strength] の値を選択します。
[Voice status] と [Data status] の一方または両方の値を選択します。
|
バッテリー | デバイスの電池プロパティをシミュレートすると、さまざまな条件下でアプリの動作を確認できます。[Charge level] を選択するには、スライダー コントロールを使用します。 [Charger connection] の値を選択します。
[Battery health] の値を選択します。
[Battery status] の値を選択します。
|
カメラ | エミュレータのカメラを開いたときにシミュレートされるシーンに画像を読み込むことができます。詳細については、ARCore ドキュメントのシーンに拡張画像を追加するをご覧ください。 |
位置情報 |
エミュレータでは「現在地」情報(エミュレートしているデバイスがある場所)をシミュレートできます。たとえば、Google マップで現在地 をクリックして位置情報を送信すると、地図にその場所が表示されます。 デバイスの位置情報に関するコントロールは、2 つのタブ([Single points] と [Routes])にまとめられています。 単一ポイント [Single points] タブでは、Google マップの WebView を使用して、スマートフォンやブラウザで Google マップを使用しているときと同じようにスポットを検索できます。地図で場所を検索またはクリックすると、地図の下部で [Save point] を選択して保存できます。保存した場所はすべて [Extended controls] ウィンドウの右側の一覧に表示されます。 エミュレータの場所を地図上で選択した場所に設定するには、[Extended controls] ウィンドウの右下にある [Set location] ボタンをクリックします。 Routes [Single points] タブと同様に、[Routes] タブには、Google マップ WebView が表示されるので、2 つ以上の場所の間に経路を作成できます。経路を作成して保存する手順は次のとおりです。
保存した経路に沿ってエミュレータでシミュレートするには、[Saved routes] リストから経路を選択し、[Extended controls] ウィンドウの右下にある [Play route] をクリックします。シミュレーションを停止するには、[Stop route] をクリックします。 指定した経路に沿ってエミュレータで継続的にシミュレートするには、[Repeat playback] のスイッチを有効にします。エミュレータが指定された経路をたどる速度を変更するには、[Playback speed] メニューから速度を選択します。 GPX データと KML データをインポートする GPS 交換形式(GPX)または Keyhole Markup Language(KML)ファイルの地理データを使用するには:
速度はデフォルトで [Delay](Speed 1X)に設定されています。速度は 2 倍(Speed 2X)、3 倍(Speed 3X)のように増加させることができます。 |
電話 | エミュレータで電話の着信やテキスト メッセージの受信をシミュレートできます。 エミュレータへの通話を開始する方法は次のとおりです。
エミュレータにテキスト メッセージを送信する方法は以下のとおりです。
|
十字キー | AVD のハードウェア プロファイルで十字キーが有効になっている場合は、エミュレータで十字キーを利用できます。ただし、Android スマートウォッチなどの一部のデバイスは十字キーに対応していません。各ボタンがシミュレートする動作は以下のとおりです。 |
Microphone | [Virtual microphone uses host audio input] がオンになっている場合、エミュレータはホストマイクからオーディオ入力を受け取ります。そうでない場合は、オーディオ入力を受け取りません。[Virtual headset plug inserted]、[Virtual headset has microphone]、および [Voice Assist] オプションは、現在実装されていません。 |
Fingerprint | このコントロールでは 10 種の異なる指紋スキャンをシミュレートできます。この機能を使用して、アプリで指紋機能の統合をテストできます。この機能は、Android 5.1(API レベル 22)以前、および Wear OS では無効です。 仮想デバイス上で指紋のスキャンをシミュレートする方法は次のとおりです。
|
Virtual sensors > Device Pose |
このコントロールでは、デバイスの位置および / またはデバイスの向きの変化に対するアプリの反応をテストできます。たとえば、傾きや回転などのジェスチャーをシミュレートできます。加速度センサーは、デバイスの絶対位置を追跡することはありません。変更が発生したことを検出するだけです。このコントロールは、実際のデバイスを移動または回転させたときの加速度センサーと磁力計センサーの反応をシミュレートします。 このコントロールを使用するには、AVD の加速度センサーを有効にする必要があります。 このコントロールは、x、y、z 軸で このコントロールは x、y、z 軸でデバイスを回転させるには、[Rotate] を選択して、次のいずれかを行います。
Yaw、Pitch、Roll の計算方法の詳細は、デバイスの向きの計算に関する説明をご覧ください。 デバイスを水平(x)または垂直(y)に移動するには、[Move] を選択し、次のいずれかを行います。
デバイスを 0、90、180、270 度に配置するには:
デバイスを調整すると、それに応じて [Resulting values] フィールドが変わります。これらの値には、アプリからアクセスできます。 上記のセンサーの詳細については、センサーの概要、モーション センサー、位置センサーをご覧ください。 |
Virtual sensors > Additional sensors | エミュレータは、さまざまな位置および環境センサーをシミュレートできます。以下のセンサーを調整して、アプリでテストできます。
|
バグレポート | エミュレータで問題が発生した場合は、バグレポートを作成して送信できます。エミュレータは、バグレポート用のスクリーンショットやログなどのデータを自動的に収集します。 |
Record and Playback | 画面の録画をご覧ください。 |
Google Play | AVD システム イメージに Play ストア アプリが含まれている場合、Google Play 開発者サービスのバージョン情報が表示されます。 |
Settings > General |
|
Settings > Proxy | エミュレータはデフォルトで Android Studio の HTTP プロキシ設定を使用します。この画面では、エミュレータの HTTP プロキシ設定を手動で定義できます。詳細については、エミュレータでプロキシを使用するをご覧ください。 |
Settings > Advanced |
|
Help > Keyboard Shortcuts | このペインには、エミュレータのキーボード ショートカットの一覧が表示されます。エミュレータでの操作中にこのペインを開くには、F1(macOS では Command+/)キーを押します。 ショートカットを有効にするには、[General] 設定ペインの [Send keyboard shortcuts] オプションを [Emulator controls (default)] に設定する必要があります。 |
Help > Emulator Help | エミュレータのオンライン ドキュメントを参照するには、[Documentation] をクリックします。 エミュレータのバグを報告するには、[Send feedback] をクリックします。詳細については、エミュレータのバグを報告する方法をご覧ください。 |
Help > About | エミュレータで使用している エミュレータのシリアル番号は emulator-adb_port です。これは |