Evernote が ChromeOS でのリリースにより、大画面デバイスでの利用時間が 3 倍に増加

Evernote の使命は、個人やグループがあらゆることを覚えておき、アイデアをアクションへと変え、手軽に連携できるようサポートすることです。Evernote の Android アプリには、ノートを整理したり、メモを取って保存したり、他の人と共同作業を行ったりするのに必要なツールが含まれています。

Evernote は、新しい主要プラットフォームが登場する兆しが見えると必ず、Evernote を初日から使用できるようにするという目標を設定します。そこで、ChromeOS で Google Play を利用できると判断し、アプリをこのプラットフォームに導入することにしました。

Eyecon の取り組み

Evernote は、1 つのアプリを複数のプラットフォームとフォーム ファクタで利用できるようにすることを重視しており、Evernote の開発プロセス全体を改善する機会として ChromeOS を活用しました。また、Evernote アプリをモバイル デバイスだけでなく大画面のデバイスでも使いやすくするために、コードのモジュール性を高めることに取り組みました。Evernote が ChromeOS で活用した具体的な機能もありました。

Evernote は、手書き入力をテキストに翻訳します。新しい低レイテンシのタッチペン API を使用して、タッチスクリーンでの手書き入力を手早く実装できることを非常に嬉しく思いました。Google の API は、アプリが OS の一部をバイパスしてディスプレイに直接描画できるようにすることで、ストロークを非常に短時間でレンダリングします。遅延が生じないため、ユーザーは実際に紙の上に書いているように感じるでしょう。Evernote によると、描画のスピード、自然さ、スムーズさにより、ユーザーは描画を止められなくなるとのことです。この API のおかげで、Evernote チームは手書き入力機能をレベルアップさせることもできました。

ChromeOS のキーボード エクスペリエンスはモバイルのキーボード エクスペリエンスとは異なるため、チームはすぐにメモを取れるようにキーボード ショートカットを追加しました。また、モバイル デバイスと大画面の Chromebook の両方のフォーム ファクタで作業するためにツールバーが必要な理由についても慎重に検討する必要があったため、今後のさらなるモジュール化のためにいくつか調整を行いました。さらに、[戻る] ボタンを表示しなくてもナビゲーションでアプリの階層がサポートされるようにしました。

Evernote は、タッチスクリーンがもたらす可能性について検討することも楽しんでいました。Evernote のプロダクト マネージャーである May Allen 氏は次のようにコメントしています。

「このプロジェクトは非常に興味深いものでした。というのも、単にキーボードのための最適化ではなく、タッチスクリーンのための最適化だったからです。Chromebook のすばらしい点は、これらの両方の物理的特性を備えているところです」

結果

Evernote は、ChromeOS のエクスペリエンスについてユーザーから肯定的なフィードバックをいただいており、プラットフォームの利用時間が平均的なアプリユーザーよりも長いことがわかりました。Evernote の平均的な使用時間は、大画面のデバイスでは 3 倍、Google Pixelbook では 4 倍となっています。

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