Google Play 請求サービスの概要

Google Play 請求サービスとは、Android アプリ内部からの(すなわち「アプリ内」)デジタル コンテンツの販売を可能にするサービスです。このドキュメントでは、Google Play 請求サービスの基本構成要素について説明します。これらの基本構成要素の知識は、独自の Google Play 請求サービスを実装するにあたって必要になります。

Android で実際の商品を販売する場合は、Google Pay をご覧ください。

注: アプリ配信先の国内法に準拠していることをご確認ください。

以下は、Google Play 請求サービス ソリューションの上位の構成要素のリストです。

  1. Google Play: ユーザーがデジタル アイテムをダウンロードできるオンライン ストア。
  2. Google Play Console: Google Play でアプリを公開するためにアプリ デベロッパーが使用するインターフェース。アプリ デベロッパーは、Google Play Console を使用してアプリ内アイテムを含むアプリの詳細を指定できます。詳しくは、Google Play Console をご覧ください。
  3. Google API Console: Google Play Developer API などのバックエンド API を管理するためのコンソール。このコンソールでサービス アカウントを作成し、安全なバックエンド サーバーから購入や定期購入を確認します。
  4. Android デバイス: タブレットやスマートフォンなど、Android アプリの実行に使用されるデバイス。
  5. Android アプリ: Android デバイス上で動作することを目的とするアプリ。
  6. 安全なバックエンド サーバー: リアルタイム デベロッパー通知など、購入の確認機能や定期購入機能の実装に使用されるデベロッパー提供のサーバー。
  7. Play ストア アプリ: Google Play 請求サービスに関するすべての操作を管理するアプリ。アプリからのリクエストは、すべて Play ストア アプリによって処理されます。
  8. Google Play Billing Library: デベロッパーがアプリに Google Play 請求サービスを実装するために使用する API。
  9. Google Play Developer API: 公開関連タスクとアプリの管理タスクをプログラムから行うために使用する REST API。アプリ内購入と定期購入の管理を行う Subscriptions and In-App Purchases API、アプリのアップロードや公開などの公開関連タスクを行う Publishing API の 2 つのコンポーネントがあります。
  10. リアルタイム デベロッパー通知: Play の管理対象の定期購入で使用される SUBSCRIPTION_PURCHASEDSUBSCRIPTION_RECOVERED など、状態の変化を監視できるようにするサーバー プッシュ通知。

アプリ内アイテムのタイプ

Google Play 請求サービスを使用すると、次のタイプのアプリ内アイテムを販売できます。

  • 1 回限りのアイテム: ユーザーのお支払い方法に対して 1 回限り請求されるアプリ内アイテム。1 回限りのアイテムの例としては、追加のゲームレベル、プレミアム ルート ボックス、メディア ファイルなどが挙げられます。1 回限りのアイテムは、Google Play Console では「管理対象アイテム」、Google Play Billing Library では「INAPP」とそれぞれ呼ばれます。
  • 特典アイテム: ユーザーに動画広告の視聴を求めるアプリ内アイテム。特典アイテムの例としては、追加のライフ、ゲーム内通貨、時間指定タスクの短時間での完了などが挙げられます。特典アイテムは、Google Play Console では「特典アイテム」、Google Play Billing Library では「INAPP」とそれぞれ呼ばれます。
  • 定期購入: ユーザーのお支払い方法に対して定期的に請求されるアプリ内アイテム。定期購入の例としては、オンライン雑誌や音楽ストリーミング サービスなどが挙げられます。定期購入は、Google Play Billing Library では「SUBS」と呼ばれます。

購入トークンとオーダー ID

Google Play 請求サービスでは、購入トークンとオーダー ID を使用してアイテムやトランザクションが追跡されます。

  • 購入トークンとは、Google Play のアイテムに対する購入者の権利を表す文字列です。Google ユーザーが SKU で表される特定のアイテムに対して支払いを行ったことを示します。
  • オーダー ID とは、Google Play での金融取引を表す文字列です。この文字列は購入者に送信されるメールの領収書に含まれており、サードパーティ デベロッパーは Google Play Console の [注文管理] で払い戻しを管理するためにオーダー ID を使用します。オーダー ID は、販売と支払いのレポートでも使用されます。

1 回限りのアイテムや特典アイテムの場合、購入するたびに新しいトークンと新しいオーダー ID が作成されます。

定期購入の場合、初回購入時に購入トークンとオーダー ID が作成されます。連続する各請求対象期間の購入トークンは同じまま、新しいオーダー ID が発行されます。アップグレード、ダウングレード、再登録の場合は、必ず新しい購入トークンとオーダー ID が作成されます。

アプリ内アイテムの設定オプション

1 回限りのアイテムと定期購入には、Google Play Console 内にいくつかの共通する設定オプションがあります。最も重要なオプションを以下に示します。

  • タイトル - 「特典ボックス」など、アプリ内アイテムの簡単な説明。
  • 説明 - 「キャラクターの役に立つアイテムが入っているゲーム内の特別な宝箱」など、アプリ内アイテムのより長い説明。この項目は、アプリ内アイテムを説明するためにアプリのストアの掲載情報ページで使用されることがあります。
  • アイテム ID - 人が読める形式の一意のアイテム ID。アイテム ID は、Google Play Billing Library では SKU とも呼ばれます。
  • 価格 / デフォルトの価格 - ユーザーがアプリ内アイテムに対して支払う金額。デフォルトの価格は、アプリ内アイテムのタイプによって少し意味が異なります。
    • 1 回限りのアイテムのデフォルトの価格は、ユーザーに対して請求されるアイテムの金額(ユーザーの指定通貨)を表します。デフォルトの価格は、1 回限りのアイテムの購入ごとに購入者に対して 1 回請求されます。
    • 特典の購入には、価格もデフォルトの価格もありません。特に、このオプションの値はユーザーに表示される広告の値を表すものではありません。
    • 定期購入のデフォルトの価格は、通常の請求期間に入った後に、そのユーザーの指定通貨で請求される価格です(定期購入には無料試用とお試し価格もあります)。デフォルトの価格は、購入した定期購入ごとに購入者に定期的に請求されます。

1 個のアプリで、複数のアプリ内アイテムに異なるアイテム ID と価格を設定して、購入可能にすることができます。Google Play Console には、同じ価格の複数のアプリ内アイテムを簡単に設定できる価格設定テンプレートが用意されています。

1 回限りのアイテムに固有の設定オプション

プロモーション コードとは、ユーザーが 1 回限りのアイテムを無料で入手するために使用するコードです。ユーザーは、アプリまたは Google Play ストア アプリにプロモーション コードを入力して、1 回限りのアイテムを無料で入手できます。プロモーション コードを使用して、1 回限りのアイテムのユーザーベースを構築します。

定期購入アイテムに固有の設定オプション

Google Play Console では、定期購入アイテムを柔軟に作成できます。以下は、定期購入アイテムで利用できるオプションの一覧です。
  1. 請求対象期間: 定期購入が有効な間、ユーザーに請求が行われる頻度。Google Play Console では、週単位、1 か月、3 か月、6 か月、年単位の請求対象期間を選択できます。

    定期購入に指定された期間と価格で、無期限かつ定期的に請求が行われます。定期購入が更新されるたびに、Google Play はユーザー アカウントに自動的に課金し、後からメールで課金内容を通知します。

  2. 無料試用期間: ユーザーが請求されずに定期購入にアクセスできる期間。無料試用期間は、購入前に定期購入を試すようユーザーにすすめる方法です。

    無料試用期間は 3 日以上に設定できます。

  3. お試し価格: 最初の「お試し」請求対象期間の定期購入の価格。お試し価格は、多少の収益を得つつユーザーに定期購入を促す方法です。お試し価格は通常の定期購入価格よりも低く設定する必要があります。
  4. 猶予期間: ユーザーに支払いの問題を解決する時間の猶予を与えるため、ユーザーの定期購入が引き続き有効となる期間。猶予期間は、クレジット カードなどのユーザーのお支払い方法が不承認となったときに開始されます。
  5. アカウントの一時停止: 猶予期間中にユーザーがお支払い方法を更新しなかった場合に開始される定期購入の状態。アカウントの一時停止期間は 30 日間で、その間ユーザーは定期購入のコンテンツを利用できなくなります。

これらの各オプションの詳細については、Google Play Console ヘルプセンターの定期購入の作成をご覧ください。

次の手順

Google Play 請求サービスの概念を全体的に理解したら、アプリに Google Play 請求サービスを実装する準備をします。Google Play 請求サービスの実装には、次の手順が含まれます。
  1. Google Play Console を使用してアプリ内アイテムを設定する
    1. 1 回限りのアイテムの作成
    2. 特典アイテムの作成
    3. 定期購入の作成
  2. Google Play Billing Library を使用するまたは AIDL でアプリ内課金を使用する
  3. Google Play 請求サービスをテストする