Android XR エミュレータは、XR アプリ開発用に設計された Android エミュレータの特殊なバージョンです。これにより、Android Studio の使い慣れた環境内で XR アプリをテストしてデバッグできます。
Android XR エミュレータでアプリを実行する前に、セットアップする必要があります。必要なテストの種類に応じて、XR ヘッドセットまたは XR グラスの Android Virtual Device(AVD)を作成します。
- XR ヘッドセット: XR ヘッドセットのエミュレータは、完全に没入できる XR 環境をシミュレートし、完全に仮想的な空間でアプリのエクスペリエンスをテストできます。
- XR グラス: XR グラスのエミュレータは、有線 XR グラスをシミュレートします。このグラスでは、光学ディスプレイを通して見ることができ、広い視野と没入感のある機能を提供します。
以降のセクションの手順に沿って、これらの仮想デバイスに必要なものをすべて設定します。
システム要件を確認する
Android Virtual Device(AVD)の作成を開始する前に、次のシステム要件を確認してください。
XR ヘッドセットと XR グラス AVD のシステム要件
XR ヘッドセットまたは XR グラス用の AVD で Android XR エミュレータを使用するには、パソコンが次の要件を満たしている必要があります。
- Android Studio: 最新の Canary ビルドをインストールし、XR 開発用に Studio を構成します。
- システム: macOS または Windows
- macOS の要件:
- OS: macOS 13.3 以降。
- CPU/GPU: Apple シリコン(M1 チップ以降)
- RAM/VRAM: 16 GB 以上
- Windows の要件:
- OS: Windows 11 以降。
- CPU: Intel 第 9 世代以降、または AMD Ryzen 1000 シリーズ以降。
- RAM: 16 GB 以上
- GPU: NVIDIA GeForce 10 シリーズ以降、または AMD Radeon RX 5000 シリーズ以降。
- VRAM: 8 GB 以上
- BIOS 設定: コンピュータの BIOS で VMX CPU 拡張機能を有効にする必要があります
- macOS の要件:
Android XR 仮想デバイスを作成する
アプリのテストとデバッグに使用する Android Virtual Device(AVD)を作成する手順は次のとおりです。
Android Studio の最新の Canary ビルドを開き、[Tools] > [Device Manager] > [Add a new device]
> [Create Virtual Device] をクリックします。
[デバイスを追加] ウィンドウの [フォーム ファクタ] セクションで、[XR] を選択します。
リストから作成する XR デバイスのタイプを選択し、[次へ] をクリックします。
[システム イメージを選択] セクションの [仮想デバイスを設定] タブで、選択した仮想デバイスに適した Android XR システム イメージを選択します。このイメージはローカル システムと互換性がある必要があります。
[Finish] をクリックします。
次のステップ
XR ヘッドセットと XR グラス用に 1 つ以上の AVD を作成したら、エミュレータでアプリを実行します。
OpenXR™ および OpenXR のロゴは、Khronos Group Inc. が所有する商標であり、中国、欧州連合、日本、英国で商標として登録されています。