Android Gradle プラグイン 7.4.0(2023 年 1 月)

Android Gradle プラグイン 7.4.0 はメジャー リリースで、さまざまな新機能や改善措置が組み込まれています。

互換性

最小バージョン デフォルトのバージョン Notes
Gradle 7.5 7.5 詳細については、Gradle のアップデートをご覧ください。
SDK Build Tools 30.0.3 30.0.3 SDK Build Tools をインストールまたは設定します。
NDK なし 23.1.7779620 別のバージョンの NDK をインストールまたは設定します。
JDK 11 11 詳細については、JDK バージョンの設定をご覧ください。

AGP Upgrade Assistant のアップグレード後のレポートとロールバック機能

AGP Upgrade Assistant でアップグレード後のレポートが追加されました。このレポートには、完了したステップと、アップグレードが成功したかどうかが記載されています。アップグレード後、プロジェクトのビルドまたはテストに問題がある場合は、Upgrade Assistant によって行われた変更を元に戻すアクションも記載されています。

プロジェクトのインポートを並行して実行

Gradle 7.4.2 以降と Android Gradle プラグイン 7.2.0 以降を使用すると、Studio IDE でプロジェクトを並行してインポートできるようになりました。具体的には、Android Studio が Gradle 同期をトリガーすると、ビルドに含まれるプロジェクトを説明する情報が並行して作成されます。これにより、特に大規模なプロジェクトでは、同期プロセスが高速化されます。ベンチマークによると、非常に大規模なプロジェクト(3,500 個の Gradle サブプロジェクトを含む)で Gradle モデルをビルドするのにかかる時間が、10 分から 5 分に 50% 短縮されています。

Android Gradle プラグインが JVM 11 バイトコードをターゲットとする

Android Gradle プラグイン 7.4.0-alpha04 以降、AGP には JVM 11 バイトコードが用意されています。つまり、AGP に対してコンパイルする場合や、カスタム lint チェックを作成する場合は、JVM 11 バイトコードを対象に始める必要があります。そのための 1 つの方法は、モジュール レベルの build.gradle ファイルに以下を含めることです。

sourceCompatibility = "11"
targetCompatibility = "11"

パッチリリース

Android Gradle プラグイン 7.4 のパッチリリースを以下に示します。

Android Gradle プラグイン 7.4.1(2023 年 2 月)

このマイナー アップデートには、次のバグ修正が含まれています。

修正された問題
非推奨の警告に対処して Gradle 9.0 に備えるため、destination プロパティから outputLocation プロパティに移行する
AGP 7.4.0-rc01 で Variant API が破損し、「Querying the forwarding of map(provider(java.util.Set)) before task '...' has completed is not supported」と表示される