このページでは、Health Connect API の主な機能について説明します。
レコードとデータ同期に対する CRUD 操作
プラットフォームには、記録されたデータの標準の挿入、更新、削除関数が用意されています。ヘルスコネクトには、クライアント アプリがヘルスコネクトからデータを同期できるようにする機能もあります。これにより、データ変更のログが生成され、特定のデータ型が他のアプリによって挿入または削除されたかどうかがデベロッパーとユーザーに表示されます。
基本的な集計関数
クライアントは、基礎となるデータに集計関数を適用できます。これにより、次のことが可能になります。
- 平均、最小値、最大値（たとえば、アクティビティ セッション中の心拍数の最小値と最大値）。
- 合計（1 日ごとの合計歩数など）。
- 基礎となる測定値の単純なカウント（例: 特定の週におけるアクティビティ セッション数）。
- サポートされているデータ型の合計時間（今週の深い睡眠時間、今日のアクティビティ セッションの合計時間など）。
可用性の確認
ヘルスコネクトは、Android SDK バージョン 28（Pie）以降と互換性があります。この SDK を使用すると、クライアント アプリは Health Connect API がユーザーの Android デバイス上にあるかどうかを判断できます。対応していない場合、ヘルスコネクトは可用性チェックをトリガーして、ユーザーのデバイスが対応しているかどうかを判定します。
権限の確認
ヘルスコネクトでは、健康とフィットネスに関するデータの読み取り/書き込み権限をアプリごとにリクエストする必要があります。また、ユーザーによってすでに許可または拒否されている権限を確認することもできます。
ヘルスコネクトでの読み取り
ヘルスコネクトでデータを読み取ることができるのは、フォアグラウンドで実行されているアプリのみです。この制限は、ユーザーのプライバシー保護を強化するために設けられたものです。ヘルスコネクトにはデータのバックグラウンドでの読み取りアクセス権がなく、データの読み取りとアクセスはフォアグラウンドでのみ行えることがユーザーに通知され、保証されます。
アプリで読み取り値を表示するなど、アプリで中断が発生する可能性がある場合は、ヘルスコネクトからクライアント アプリに直接読み取ってください。
ヘルスコネクトから一定範囲のデータを読み取り、別の場所に書き込みやアップロードを行う場合など、中断せずにアプリを実行したい場合は、簡単に破棄できる Activity ではなく ForegroundService を使用してください。