Cronet は、Android アプリがライブラリとして利用できるようにした Chromium ネットワーク スタックです。Cronet は、アプリの動作に必要なネットワーク リクエストのレイテンシを短縮し、スループットを向上させる複数のテクノロジーを活用します。
Cronet ライブラリは、YouTube、Google アプリ、Google フォト、マップ - ナビと乗換案内など、毎日何百万人ものユーザーが使用するアプリのリクエストを処理しています。
機能
- プロトコルのサポート
- Cronet は、HTTP、HTTP/2、HTTP/3 over QUIC プロトコルをネイティブにサポートしています。
- リクエストの優先順位付け
- ライブラリでは、リクエストの優先度タグを設定できます。サーバーは優先度タグを使用して、リクエストの処理順序を決定できます。
- リソース キャッシュ
- Cronet は、メモリ内キャッシュまたはディスク キャッシュを使用して、ネットワーク リクエストで取得したリソースを保存できます。後続のリクエストは、キャッシュから自動的に処理されます。
- 非同期リクエスト
- Cronet ライブラリを使用して発行されたネットワーク リクエストは、デフォルトでは非同期です。リクエストが戻されるのを待機している間、ワーカー スレッドがブロックされることはありません。
- データ圧縮
- Cronet は、Brotli 圧縮データ形式を使用したデータ圧縮をサポートしています。
Android 向けアプリで Cronet ライブラリを使用する方法については、シンプルなリクエストを送信するをご覧ください。また、GitHub の Cronet サンプルを参照することもできます。
Cronet ライブラリに関するフィードバックは、Chromium Issue Tracker を使用して送信できます。Issue Tracker のバグのリストで、問題がまだ報告されていないことを確認します。問題が報告されていない場合は、概要行に「Cronet」という単語を入れてバグを報告します。