自動入力フレームワークは、Android 8.0(API レベル 26)以降で使用できます。
パスワード マネージャーなどのアプリを利用すると、別のアプリのビューにおいて、ユーザーが入力したデータを次回以降もそのまま入力できます。このように別のアプリに対して入力を行うアプリは、「自動入力サービス」と呼ばれます。自動入力フレームワークは、アプリと自動入力サービス間の通信を管理します。
フォームの入力は時間がかかる作業であり、ミスが発生する可能性があります。自動入力フレームワークは、次のようなメリットをもたらし、ユーザー エクスペリエンスを改善します。
- フィールドに入力する時間を削減できます。自動入力は、ユーザーが情報を再入力する手間を省きます。
- ユーザーによる入力ミスを最小限に抑えることができます。特にモバイル デバイスの場合、入力の際にミスが発生しやすくなります。情報を入力する必要性を最小限に抑えることで、入力ミスを最小限に抑えます。
コンポーネント
自動入力フレームワークは、大きく分けて以下の構成要素で構成されています。
- 自動入力サービス: 複数のアプリを横断して各ビューで使用できるユーザー情報を保存、格納するアプリ。パスワード マネージャーなど。
- 自動入力クライアント: 入力が必要なビューやユーザーデータを保持するビューを提供するアプリ。
- Android システム: ワークフローを定義し、サービスとクライアントを連携させるインフラストラクチャを提供する OS。
自動入力ワークフローの詳細については、AutofillService
および AutofillManager
のリファレンス ドキュメントをご覧ください。
ガイド
自動入力フレームワークの使用方法については、以下のガイドをご覧ください。
- 自動入力用にアプリを最適化する
- 自動入力フレームワークを利用できるようにアプリが設定されているかチェックします。
- 自動入力サービスを作成する
- 独自の自動入力サービスを実装します。
- 自動入力をキーボードと統合する
- キーボードなどの IME で自動入力を使用できるようにし、自動入力プロバイダが IME の統合をサポートできるようにします。