ヘルスコネクトにより、クライアント アプリや Android のデベロッパーが Health Connect API との統合を簡単に行なえるようになります。次の図は、SDK レイヤと IPC(プロセス間通信)を介した、クライアント アプリと Health Connect API の間の基本的な統合プロセスを示しています。
アーキテクチャ図
ヘルスコネクトの主な要素とアーキテクチャのコンポーネントは次のとおりです。
クライアント アプリ
ヘルスコネクトと統合するには、まず、クライアント アプリが SDK を健康&フィットネス アプリにリンクします。これにより、Health Connect API とやり取りするための API サーフェスが提供されます。
ソフトウェア開発キット
SDK によりクライアント アプリは IPC を介してヘルスコネクト APK と通信できます。
ヘルスコネクト APK
ヘルスコネクトを実装する APK です。これが Health Connect API の中身であり、権限管理コンポーネントとデータ管理コンポーネントの両方が含まれています。ヘルスコネクト APK はユーザーのデバイスで直接利用できるようになるため、ヘルスコネクトはアカウント中心ではなくデバイス中心になります。
権限管理
ヘルスコネクトには、アプリがデータを表示する権限をユーザーにリクエストするためのユーザー インターフェースがあります。既存のユーザー権限のリストも表示されます。これにより、ユーザーはさまざまなアプリに対して付与または拒否したアクセス権を、簡単に制御、管理できます。
データ管理
ヘルスコネクトは、ユーザーの歩数、サイクリング速度、心拍数など、サポートされているデータの種類について、記録されたデータの概要をユーザー インターフェースに表示します。