ローカルでウェイクロックをデバッグする

ウェイクロックを使用するローカル実行アプリをデバッグするために使用できるツールはいくつかあります。これらのツールは、パフォーマンスの問題を特定して修正するのに役立ちます。

次のツールを使用すると、ウェイクロックのデバッグや最適化を行うことができます。

  • dumpsys は、デバイス上のシステム サービスのステータスに関する情報を提供します。
  • システム トレースでは、システム レポートの生成に使用できるトレース ファイルが生成されます。
  • Android Studio の Background Task Inspector を使用すると、WorkManager などのライブラリによって取得されるウェイクロックなど、ウェイクロックをモニタリングできます。

dumpsys

dumpsys は、Android デバイス上で動作し、デバイスのシステム サービスに関する情報を提供するツールです。

次のコマンドは、ウェイクロックのデバッグに特に役立ちます。

  • adb shell dumpsys batterystats には、各アプリが保持しているウェイクロックの詳細な履歴が示されます。詳細については、dumpsys のバッテリー診断を検査するドキュメントをご覧ください。

システム トレース

システム トレースは、短時間にわたる幅広いデバイス アクティビティを記録します。システム トレースは、システム レポートの生成に使用できるトレース ファイルを生成します。このレポートは、アプリのパフォーマンスを改善する方法を見つけるのに役立ちます。

使用を開始する方法については、システム トレースのクイックスタート ガイドをご覧ください。Android のバッテリー効率を改善する方法に関する動画もご覧ください。

Background Task Inspector

Android Studio の Background Task Inspector を使用して、ウェイクロック、アラーム、ジョブをモニタリングできます。

特に、WorkManager ライブラリは JobScheduler を使用してジョブのスケジュール設定と実行を行います。これらのジョブは、バックグラウンドで実行されているときに、アプリに代わって wake lock を保持します。Background Task Inspector を使用すると、バックグラウンドで実行されるワーカーとジョブをモニタリングし、その作業の詳細を確認できます。