タイルを使用すると、ユーザーの操作に必要な情報とアクションに簡単にアクセスできます。ウォッチフェイスをスワイプするだけで、最新の天気予報を確認したり、タイマーを開始したりできます。
図 1. Wear OS デバイスのタイルの例。
ユーザーは、表示するタイルを選択できます。天気予報のチェック、タイマーの設定、日々のフィットネスの進捗の記録、ワークアウトのクイックスタート、曲の再生、今後のミーティングの確認、よく使用する連絡先へのメッセージ送信などのタイルがあります。
図 2. タイルにより、ユーザーは情報とアクションに簡単にアクセスできます。
デベロッパーは、Tiles API を使用して、ユーザーがスマートウォッチに組み込むことができるカスタムタイルを作成できます。Tiles API を使用するには、API レベル 26 以降をターゲットとする必要があります。
おすすめの方法
タイルを扱う際は、特に以下の点について考慮する必要があります。
- 基本的なコンポーネントよりもマテリアル コンポーネントとマテリアル レイアウトを使用し、マテリアル デザイン ユーザー インターフェースの推奨事項を遵守して、全体的な一貫性を確保します。
- OS がタイルの UI のレンダリングを処理します。一方、デベロッパーは
TileService
を使用してレイアウト、情報、リソースを提供します。 - タイルは、ユーザーがひと目ですぐに理解できる情報を表示するためのものです。情報の階層を明確にして、最も重要なコンテンツだけを表示します。
- バッテリーを長持ちさせるために、再レンダリングを頻繁に行う必要がある要素は避けてください。
- アクティビティの高度にインタラクティブなエクスペリエンスは控えます。ただし、タイルからそうしたアクティビティにリンクすることはできます。詳しくは、タイルを操作するをご覧ください。
- 過去または今後のイベントについて、「x 分前」や「x 分後」などのテキストは頻繁な更新が必要となるため、使用しないでください。代わりに、実際の開始時刻または終了時刻を表示するか、「過去」などの文言を使用してください。
- タイルのレイアウトとリソースを提供する際は、長時間実行される非同期処理を避け、迅速に実行されるコードでタイルを作成してください。
- 優れたインタラクティブ性を備えた、スクロールで詳細が表示されるオーバーレイで、ユーザーがタイルをタップして詳細を確認したり、アクションを実施したりできるようにすることを検討してください。
- 複数のタスクでユーザーをサポートする大規模なアプリでは、タスクごとにタイルを作成することを検討してください。たとえば、フィットネス アプリでは、目標タイルとワークアウト アクティビティ タイルを作成します。