Android のワイヤレス API は、クラウドとの通信を可能にするだけでなく、同じローカル ネットワーク上にある他のデバイスや、同じネットワーク上にはないが物理的に近くにあるデバイスとの通信を実現します。ネットワーク サービス ディスカバリ(NSD)の追加により、アプリは、通信可能なサービスを実行している近くのデバイスを検索できるようになります。 この機能をアプリに統合すると、幅広い機能を提供するのに役立ちます。たとえば、同じ部屋にいるユーザーとゲームをプレイしたり、ネットワークに接続された NSD 対応のウェブカメラから画像を取得したり、同じネットワーク上にある他のマシンにリモートでログインしたりできます。
このクラスでは、アプリから他のデバイスを見つけて接続するための主要な API について説明します。具体的には、利用可能なサービスを検出する NSD API と、ピアツーピア ワイヤレス接続を行う Wi-Fi ピアツーピア(P2P)API について説明します。また、NSD と Wi-Fi P2P を組み合わせて使用することにより、デバイスが提供するサービスを検出して、どちらのデバイスもネットワークに接続していないときにデバイスに接続する方法を示します。
Wi-Fi と Bluetooth の組み合わせによりデバイス間でデータを確実かつ安全に転送する Android アプリ用の高度な API を探している場合は、Nearby Connections API の使用をご検討ください。
レッスン
- ネットワーク サービス ディスカバリを使用する
- アプリで提供するサービスをブロードキャストする方法、ローカル ネットワークで提供されているサービスを検出する方法、接続するサービスの詳細な接続情報を NSD を使用して決定する方法を学びます。
- Wi-Fi で P2P 接続を作成する
- 近くのピアデバイスのリストを取得する方法、レガシー デバイス用のアクセス ポイントを作成する方法、Wi-Fi P2P 接続が可能な他のデバイスに接続する方法を学びます。
- Wi-Fi P2P を使用してサービスを検出する
- Wi-Fi P2P を使用して、同じネットワーク上にない近くのデバイスが公開しているサービスを検出する方法を学びます。