Kotlin は静的に型付けされたオープンソースのプログラミング言語であり、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方をサポートします。Kotlin は、C#、Java、Scala を含め、他の多くの言語と同様の構文および概念を持っています。Kotlin は、独自性を発揮することを目指しているのではなく、数十年に及ぶ言語開発からインスピレーションを得ています。Kotlin は、JVM(Kotlin/JVM)、JavaScript(Kotlin/JS)、ネイティブ コード(Kotlin/ネイティブ)をターゲットとするバリアントの形で存在します。
Kotlin は JetBrains と Google が創設した Kotlin 財団によって管理されています。同財団は、言語開発の発展と継続に取り組んでいます。Kotlin は Android 開発において Google が正式にサポートしています。つまり、Android のドキュメントとツールは Kotlin を念頭に置いて設計されています。
Android KTX など Kotlin 固有の Android API もいくつかありますが、ほとんどは Java で記述されており、Java からも Kotlin からも呼び出せます。Kotlin にとって、Java との相互運用性はその発展の中核です。つまり、Kotlin から Java コードの呼び出しあるいはその逆が可能で、既存の Java ライブラリすべてを活用できます。Kotlin の普及によって Android の開発はより進めやすくなりますが、Android フレームワークは引き続き Kotlin と Java の両方を念頭に置いて開発されます。
Kotlin は Java との相互運用性があるため、Kotlin の導入をすべて一度に行う必要はありません。プロジェクトで Kotlin と Java のコード両方を使用できます。既存のアプリに Kotlin を追加する方法についての詳細は、既存のアプリに Kotlin を追加するを参照してください。所属しているチームの規模が大きい場合は、組織のサイズとコードベースに関して特別な考慮が必要となることがあります。ヒントやその他の情報については、大規模なチームに Kotlin を導入するをご覧ください。
Kotlin をゼロから始めようとしている方向けに、Kotlin の入門として役に立つ 30 分間の集中コースを用意しています。https://kotlinlang.org で Kotlin の公式ドキュメントをご覧いただけます。おすすめの書籍については、書籍をご覧ください。
Android 固有の Kotlin の例については、Android で一般的な Kotlin パターンを使用するをご覧ください。