サポート ライブラリ パッケージ

注: サポート ライブラリ 28.0.0 のリリースに伴い、android.support でパッケージ化されたライブラリは非推奨となり、個別にバージョン設定された Jetpack ライブラリに置き換えられました。androidx としてパッケージ化されています。Jetpack ライブラリの最初の 1.0.0 リリースは、サポート ライブラリ 28.0.0 と同等であり、新しい androidx パッケージングへの移行の開始点となります。

既存の android.support パッケージ化ライブラリは引き続き機能しますが、28.0.0 以降の更新は受信されず、新しい Jetpack ライブラリとの互換性もありません。 過去のアーティファクト(バージョン 27 以前で android.support としてパッケージ化されたもの)は、Google Maven で引き続き利用できます。新しいアーティファクトはすべて androidx としてパッケージ化され、android.support から androidx への移行が必要になります。

すべての新しいプロジェクトで androidx ライブラリを使用することをおすすめします。また、既存のプロジェクトを移行して、バグ修正やその他のライブラリの改善を継続的に受けることも検討してください。

Android サポート ライブラリには、アプリに組み込むことができる複数のライブラリ パッケージが含まれています。各ライブラリは、それぞれ特定の範囲の Android プラットフォーム バージョンと機能セットをサポートしています。

次のライブラリのうちいずれかを使用するには、Android SDK インストールにライブラリ ファイルをダウンロードする必要があります。サポート ライブラリのセットアップに記載されているサポート ライブラリ ダウンロード手順に沿って、手順を完了してください。アプリに特定のサポート ライブラリを含めるには、追加の手順を行う必要があります。アプリにライブラリを含める方法に関する重要情報については、各ライブラリ セクションの最後をご覧ください。

注: すべてのサポート ライブラリ パッケージの最小 SDK バージョンは、少なくとも API レベル 14 です。パッケージによっては、それ以降の API レベルが必要になることがあります。詳細については、下記をご覧ください。

v4 サポート ライブラリ

これらのライブラリには、アプリ コンポーネントや、ユーザー インターフェース機能、ユーザー補助機能、データ処理、ネットワーク接続、プログラミング ユーティリティのサポートなど、各種ライブラリの中でも最大の API セットが含まれています。

v4 サポート ライブラリで提供されるクラスとメソッドの詳細については、API リファレンスの android.support.v4 パッケージをご覧ください。

注: リビジョン 24.2.0 より前のバージョンのサポート ライブラリでは、v4 サポート ライブラリ内に 1 つのライブラリしかありませんでした。効率を高めるため、そのライブラリが複数のモジュールに分割されました。下位互換性のため、Gradle スクリプトに support-v4 を指定すると、すべての v4 モジュールがアプリに組み込まれます。ただし、アプリのサイズを削減するには、アプリで必要な特定のモジュールのみを追加することをおすすめします。

v4 compat ライブラリ

Context.obtainDrawable()View.performAccessibilityAction() など、さまざまなフレームワーク API の互換性ラッパーを提供します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-compat:28.0.0

v4 core-utils ライブラリ

AsyncTaskLoaderPermissionChecker など、さまざまなユーティリティ クラスを提供します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-core-utils:28.0.0

v4 core-ui ライブラリ

ViewPagerNestedScrollViewExploreByTouchHelper など、さまざまな UI 関連のコンポーネントを実装します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-core-ui:28.0.0

v4 media-compat ライブラリ

MediaBrowserMediaSession を含むメディア フレームワークの一部を移植します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-media-compat:28.0.0

v4 fragment ライブラリ

フラグメントによるユーザー インターフェースと機能のカプセル化のサポートが追加されています。これにより、アプリは小画面デバイスと大画面デバイスの間で調整するレイアウトを提供できるようになります。このモジュールは、compatcore-utilscore-uimedia-compat に依存しています。

注: v13 サポート ライブラリには FragmentCompat クラスがあります。v4 の Fragment クラスは、スタンドアロン クラスであり、後のプラットフォーム バージョンで追加されたバグ修正も組み込まれています。一方 v13 の FragmentCompat クラスは、Fragment クラスのフレームワーク実装に対する互換性 shim を提供します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプトの依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-fragment:28.0.0

multidex サポート ライブラリ

このライブラリは、複数の Dalvik Executable(DEX)ファイルを持つアプリのビルドをサポートします。65,536 を超えるメソッドを参照するアプリでは、multidex 構成を使用する必要があります。multidex の使用方法については、 64K を超えるメソッドを使用してアプリをビルドするをご覧ください。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:multidex:1.0.0

v7 サポート ライブラリ

これらのライブラリは特定の機能セットを提供し、互いに独立してアプリケーションに組み込めます。

v7 appcompat ライブラリ(Android Jetpack の一部

注: appcompat ライブラリは、Android Jetpack コンポーネントである AndroidX ライブラリに移行されました。使用方法については、Sunflower デモアプリをご覧ください。

このライブラリは、アクションバー ユーザー インターフェースのデザイン パターンのサポートを追加します。このライブラリには、マテリアル デザイン ユーザー インターフェース実装のサポートが含まれます。

注: このライブラリは、v4 サポート ライブラリに依存しています。

v7 appcompat ライブラリに含まれる主なクラスは次のとおりです。

  • ActionBar - アクションバー ユーザー インターフェース パターンの実装を実現します。アクションバーの使用方法について詳しくは、アクションバーに関するデベロッパー ガイドをご覧ください。
  • AppCompatActivity - サポート ライブラリ アクションバーの実装を使用するアクティビティの基本クラスとして使用できるアプリ アクティビティ クラスを追加します。
  • AppCompatDialog - AppCompat テーマのダイアログの基本クラスとして使用できるダイアログ クラスを追加します。
  • ShareActionProvider - アクションバーに組み込むことができる標準共有アクション(メールやソーシャル アプリへの投稿など)のサポートを追加します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:appcompat-v7:28.0.0

v7 cardview ライブラリ

このライブラリは、CardView ウィジェットのサポートを追加します。これにより、どのアプリでも一貫した外観のカード内に情報を表示できるようになります。このカードは、マテリアル デザインを実装する場合に有用で、TV アプリのレイアウトで広く利用されています。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:cardview-v7:28.0.0

v7 gridlayout ライブラリ

Android サポート ライブラリをダウンロードすると、このライブラリでは GridLayout クラスのサポートが追加されます。これにより、長方形のセルのグリッドを使用してユーザー インターフェース要素を配置できます。v7 gridlayout ライブラリ API の詳細については、API リファレンスの android.support.v7.widget パッケージをご覧ください。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:gridlayout-v7:28.0.0

v7 mediarouter ライブラリ

このライブラリは、MediaRouterMediaRouteProviderGoogle Cast をサポートする関連メディアクラスを提供します。

一般に、v7 mediarouter ライブラリの API は、現在のデバイスから外部画面、スピーカー、その他の宛先デバイスへのメディア チャンネルとストリームのルーティングを制御する手段を提供します。このライブラリには、アプリ固有のメディアルート プロバイダの公開や、転送先デバイスの検出および選択、メディア ステータスのチェックなどを行う API が含まれています。v7 mediarouter ライブラリ API の詳細については、API リファレンスの android.support.v7.media パッケージをご覧ください。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:mediarouter-v7:28.0.0

サポート ライブラリ r18 で導入された v7 mediarouter ライブラリ API は、将来のサポート ライブラリ リビジョンによって変更される可能性があります。現時点では、このライブラリを使用するのは Google Cast との接続だけに限定しておくことをおすすめします。

v7 palette ライブラリ

v7 palette サポート ライブラリには、画像から代表色を抽出できる Palette クラスが含まれています。たとえば、音楽アプリでは Palette オブジェクトを使用してアルバムカバーから主要色を抽出し、その色を使用して色分けされた曲のタイトルカードを作成できます。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:palette-v7:28.0.0

v7 recyclerview ライブラリ

recyclerview ライブラリは RecyclerView クラスを追加します。このクラスは、RecyclerView ウィジェットをサポートします。このビューは、データアイテムの限定ウィンドウを表示することにより、大きなデータセットを効率的に表示できます。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:recyclerview-v7:28.0.0

v7 preference サポート ライブラリ

preference パッケージには、ユーザーが UI 設定を変更するための設定オブジェクト(CheckBoxPreferenceListPreference など)の追加をサポートする API が用意されています。

v7 Preference ライブラリは、Preference.OnPreferenceChangeListenerPreference.OnPreferenceClickListener などのインターフェースと、CheckBoxPreferenceListPreference などのクラスのサポートを追加します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:preference-v7:28.0.0

v8 サポート ライブラリ

特定の機能セットを提供するこれらのライブラリは、他のライブラリからは独立して個別にアプリに含めることができます。

v8 renderscript ライブラリ

このライブラリは、RenderScript 演算フレームワークのサポートを追加します。これらの API は android.support.v8.renderscript パッケージに含まれています。これらの API をアプリに含める手順は、他のサポート ライブラリ API とは大きく異なることに注意してください。アプリでこれらの API を使用する方法については、RenderScript デベロッパー ガイドをご覧ください。

注: サポート ライブラリを通じて RenderScript を使用する方法は、Android Studio と Gradle ベースのビルドでサポートされています。RenderScript ライブラリは、build-tools/$VERSION/renderscript/ フォルダ内にあります。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト プロパティの例を以下に示します。

defaultConfig {
    renderscriptTargetApi 18
    renderscriptSupportModeEnabled true
}

v13 サポート ライブラリ

このライブラリは、FragmentCompat クラスおよび追加のフラグメント サポートクラスを使用して、フラグメント ユーザー インターフェース パターンのサポートを追加します。フラグメントの詳細については、フラグメント デベロッパー ガイドをご覧ください。v13 Support Library API の詳細については、API リファレンスの android.support.v13 パッケージをご覧ください。

注: v4 fragment ライブラリには Fragment クラスがあります。v4 の Fragment クラスは、スタンドアロン クラスであり、後のプラットフォーム バージョンで追加されたバグ修正も組み込まれています。一方 v13 の FragmentCompat クラスは、Fragment クラスのフレームワーク実装に対する互換性 shim を提供します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-v13:28.0.0

v14 preference サポート ライブラリ

android.support.v14.preference パッケージには、PreferenceFragment.OnPreferenceStartFragmentCallbackPreferenceFragment.OnPreferenceStartScreenCallback などの環境設定インターフェースと MultiSelectListPreferencePreferenceFragment などのクラスのサポートを追加するための API が用意されています。v14 Preference Support Library の API の詳細については、API リファレンスの preference パッケージをご覧ください。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:preference-v14:28.0.0

v17 TV 用 preference サポート ライブラリ

android.support.v17.preference パッケージには、TV デバイス向けの環境設定インターフェースを提供する API が用意されています。これには、LeanbackListPreferenceDialogFragment.ViewHolder.OnItemClickListener インターフェースと、BaseLeanbackPreferenceFragmentLeanbackPreferenceFragment などのクラスのサポートが含まれます。v17 Preference Support Library の API の詳細については、API リファレンスの preference パッケージをご覧ください。

このパッケージには API レベル 17 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

 com.android.support:preference-leanback-v17:28.0.0 

v17 Leanback ライブラリ

android.support.v17.leanback パッケージには、TV デバイス向けユーザー インターフェースの作成をサポートする API が用意されています。このライブラリにより、TV アプリ向けに、さまざまな重要ウィジェットを実現できます。主なクラスは次のとおりです。

このパッケージには API レベル 17 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:leanback-v17:28.0.0

vector drawable ライブラリ

静的ベクター グラフィックをサポートします。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-vector-drawable:28.0.0

animated vector drawable ライブラリ

アニメーション ベクター グラフィックをサポートします。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:animated-vector-drawable:28.0.0

annotations サポート ライブラリ

Annotation パッケージには、アプリにアノテーション メタデータを追加するための API が用意されています。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:support-annotations:28.0.0

design サポート ライブラリ

Design パッケージには、アプリにマテリアル デザインのコンポーネントやパターンを追加するための API が用意されています。

Design Support ライブラリは、ナビゲーション ドロワーや、フローティング アクション ボタン(FAB)、スナックバー、タブなど、アプリ デベロッパーがアプリのビルドに利用するさまざまなマテリアル デザインのコンポーネントやパターンのサポートを追加します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:design:28.0.0

custom tabs サポート ライブラリ

Custom Tabs パッケージには、アプリでカスタムタブの追加および管理をサポートするための API が用意されています。

Custom Tabs サポート ライブラリは、Custom Tabs サービスCustom Tabs コールバックなど、さまざまなクラスのサポートを追加します。

このパッケージには API レベル 15 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:customtabs:28.0.0

percent サポート ライブラリ

Percent パッケージには、アプリ内での割合ベースのディメンションの追加と管理をサポートする API が用意されています。

注: リリース 26.0.0 以降、percent サポート ライブラリはサポート終了となりました。 このモジュールのクライアントは、SDK Manager で別のアーティファクトとして用意されている新しい ConstraintLayout ウィジェットに移行する必要があります。

Percent Support ライブラリは、 PercentLayoutHelper.PercentLayoutParams インターフェースと、PercentFrameLayout PercentRelativeLayout などのさまざまなクラスのサポートを追加します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:percent:28.0.0

ExifInterface サポート ライブラリ

Exif タグは、向き、日時、カメラ情報、場所などの情報を JPEG または RAW ファイルに直接保存します。ExifInterface クラスは、JPEG と RAW(DNG、CR2、NEF、NRW、ARW、RW2、ORF、PEF、SRW、RAF)形式のファイルから Exif 情報を読み取り、JPEG 形式の画像ファイルに Exif 情報を設定するサポートを切り離します。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:exifinterface:28.0.0

TV 用 app recommendation サポート ライブラリ

App Recommendation パッケージには、TV デバイス上で実行中のアプリ内におすすめコンテンツ情報を追加できるようにする API が用意されています。

App ライブラリは、 ContentRecommendation.ContentMaturity などのアノテーションや、ContentRecommendation および RecommendationExtender などのさまざまなクラスのサポートを追加します。

このパッケージには API レベル 21 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:recommendation:28.0.0

Wear UI ライブラリ

このライブラリには、Wear アプリ向けのユーザー インターフェースを作成するための API が用意されています。 android.support.wear.widget パッケージ内の API は、ウェアラブル サポート ライブラリの対応する API の後継です。

詳しくは、 Wear UI ライブラリの使用をご覧ください。

このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。

com.android.support:wear:28.0.0