OEM 全体で使用されている一部の構成をエミュレートできるように、特定のハードウェア プロファイルはランタイム構成をサポートしています。
これらの構成は、ランタイム リソース オーバーレイ(RRO)を使用して実装され、adb shell cmd overlay コマンドを使用して管理できます。
RRO を有効または無効にするには、次のコマンドを使用します。
adb shell cmd overlay enable NAMEadb shell cmd overlay disable NAME
システムバーの位置を変更する
デフォルトでは、構成可能なエミュレータには 2 つのシステムバーがあります。画面上部のステータスバーと画面下部のナビゲーション バーです。多くの車はこのレイアウトを共有していますが、そうでない車もあります。特に注意すべき点として、一部の自動車ではシステムバーが画面の縦方向ではなく横方向に配置されているため、モバイル フォーム ファクタ向けのアプリを開発する際に想定していたことが崩れる可能性があります。詳細と技術的なガイダンスについては、システムバー、没入モード、エッジ ツー エッジのレンダリングをご覧ください。
システムバーを変更するには、次の RRO を使用します。
com.android.systemui.rro.bottomcom.android.systemui.rro.bottom.roundedcom.android.systemui.rro.leftcom.android.systemui.rro.right
ディスプレイ カットアウトをエミュレートする
一部の自動車のディスプレイ カットアウトは、モバイル デバイスの場合とは大きく異なります。モバイル デバイスの場合はノッチやピンホールカメラのためのカットアウトが一般的ですが、Android Automotive OS を搭載した自動車には、非矩形の画面(輪郭が曲線になっているもの)が採用されている場合もあります。詳細と技術的なガイダンスについては、不規則な形状のディスプレイに適応するをご覧ください。
ディスプレイの切り欠きをエミュレートするには、次の RRO を使用できます。
com.android.internal.display.cutout.emulation.top_and_rightcom.android.internal.display.cutout.emulation.free_formcom.android.internal.emulation.automotive_ultrawide_cutout
推奨されるテスト構成
これらの RRO を組み合わせて作成できる構成の合計数は非常に多いため、現在走行している一部の自動車に似ている次のハードウェア プロファイルと RRO の組み合わせを使用してアプリをテストすることをおすすめします。
com.android.systemui.rro.leftまたはcom.android.systemui.rro.rightの Automotive (1080p landscape)com.android.systemui.rro.leftとcom.android.internal.emulation.automotive_ultrawide_cutoutを使用したAutomotive Ultrawide