Google は、デベロッパーが最新の互換性のある機能にアクセスできるように設計された更新済みプロファイルである Android Vulkan プロファイル 2025 をリリースしました。
最初の Android ベースライン プロファイル 2021(現在は Android Vulkan プロファイル 2021)をリリースした際、その目的は、デベロッパーの皆様が多様な Android 搭載デバイスでどの Vulkan 機能を利用できるかを判断する際に常に直面する問題を取り除くことでした。
Android Vulkan プロファイル 2021 は、2021 年にアクティブな Android デバイスの大半にあった Vulkan の拡張機能、機能、形式、制限を指定する Vulkan プロファイルを使用して、この問題に対処しました。このプロファイルは、既存および今後のデバイスとの高い互換性を確保するため、Khronos パートナーと協議を行い利用可能なデータを使用して作成されたものであり、これらの制約を満たす Vulkan の完全な機能セットを示しています。このプロセスは、Android Vulkan Profile 2022 のリリースでも継続されました。
最初の 2021 プロファイルと 2022 プロファイルと同様、Android Vulkan プロファイル 2025 には、アクティブな Android デバイスの大半にある Vulkan の拡張機能、機能、形式、制限の集合が含まれています。Android エコシステムの進化に伴い、以前のバージョンと比較して、AVP 2025 ではより多くの拡張機能と機能を追加できるようになりました。多くのデベロッパーの皆様がこの新しいプロファイルに追加された機能を活用していただけることと思います。
GitHub で Android Vulkan Profile 2025 全体を読むことをおすすめします。
AVP 2025 の主なハイライト
以前のプロファイルに基づいて、Android Vulkan プロファイル 2025 には次のものが含まれています。
VK_KHR_external_memory_fdとVK_KHR_vulkan_memory_modelによる追加のメモリ機能VK_KHR_shader_float_controlsによる浮動小数点演算のきめ細かい制御VK_EXT_host_query_resetを使用してホストから GPU クエリをリセットするサポート- パックされた
A2B10G10R10、B10G11R11_UFLOAT、B4G4R4A4など、より多くのピクセル形式の標準サポート
AVP 2022 と 2021 の主なハイライト
Android Vulkan プロファイル 2021 には、次のような機能が含まれていました。
- ASTC と ETC による圧縮テクスチャ
VK_EXT_swapchain_colorspaceによる可変色空間sampleRateShadingによるサンプル シェーディングとマルチサンプル補間
この機能を拡張し、Android Vulkan プロファイル 2022 には、次のような一連の機能も追加されています。
- Vulkan 1.1 のフルサポート
shaderInt16によるシェーダー内の 16 ビット整数VK_ANDROID_external_memory_android_hardware_bufferによる Vulkan と Android ハードウェア バッファの相互運用VK_KHR_driver_propertiesによる Vulkan ドライバ プロパティのクエリVK_KHR_create_renderpass2によるレンダーパス作成の管理強化
デベロッパーはゲームの開発時に使用する 3 つの異なるプロファイルを利用でき、プロジェクトの特定の要件に最適なプロファイルを選択できます。
| プロフィール | Vulkan デバイスのサポート* |
|---|---|
| AVP 2025 | 80.1% |
| AVP 2022 | 86.5% |
| AVP 2021 | 95.5% |
*2025 年 10 月時点の Vulkan をサポートするアクティブなデバイスのデータに基づく。
Android Vulkan プロファイルのサポート割合の最新情報は、Android 配信ダッシュボードで公開しています。