Android XR エミュレータは、XR アプリ開発用に設計された Android エミュレータの特殊なバージョンです。これにより、Android Studio の使い慣れた環境内で XR アプリをテストしてデバッグできます。
Android XR エミュレータでアプリを実行する前に、セットアップする必要があります。アプリのテストとデバッグを行う際に Android XR Emulator で使用する AI グラス用の Android Virtual Device(AVD)を作成します。AI グラス用のエミュレータは、単独の仮想デバイスとして機能し、スマートフォンの AVD を実行するエミュレータ インスタンスとペア設定できます。
以降のセクションの手順に沿って、これらの仮想デバイスに必要なものをすべて設定します。
システム要件を確認する
AI グラス用の Android Virtual Device(AVD)の作成を開始する前に、次のシステム要件を確認してください。
- Android Studio: 最新の Canary ビルドをインストールし、XR 開発用に Studio を構成します。
- システム: Android Emulator の要件と同じスペック以上のパソコン(ChromeOS はサポートされていません)。AI グラス AVD では、アプリのホストデバイスとして機能するスマートフォン AVD も必要になるため、ディスク容量を多めに計画してください。
AI グラス用の Android Virtual Device を作成する
アプリのテストとデバッグに使用する AI グラスの AVD を作成する手順は次のとおりです。
Android Studio の最新の Canary ビルドを開き、[Tools] > [Device Manager] > [Add a new device]
> [Create Virtual Device] をクリックします。
[デバイスを追加] ウィンドウの [フォーム ファクタ] セクションで、[XR] を選択します。
リストから [AI グラス] を選択し、[次へ] をクリックします。
[システム イメージを選択] セクションの [仮想デバイスを構成] タブで、システム イメージのリストから、システムと互換性のある最新の AI グラス システム イメージを選択します。
[完了] をクリックします。選択したシステム イメージをダウンロードするよう求められたら、[はい] をクリックします。
ホストデバイスとして機能するスマートフォン AVD を作成する
AI グラス AVD には、アプリのホストデバイスとして機能するスマートフォン AVD も必要です。まず、AI グラスのホストデバイスとして機能するスマートフォン AVD を作成します。
- Android Studio で、デバイス マネージャーに戻り、[Add a new device
> Create Virtual Device] をクリックします。
- [デバイスを追加] ウィンドウの [フォーム ファクタ] セクションで、[スマートフォン] を選択します。
- スマートフォン デバイスを選択し(この例では Google Pixel 9 Pro を使用)、[Next] をクリックします。
[API] プルダウン メニューから [API CANARY Preview] を選択します。
[システム イメージを選択] セクションで、システムと互換性のある最新のシステム イメージをシステム イメージのリストから選択します。
- Google Play ARM 64 v8a システム イメージ(macOS)
- Google Play Intel x86_64 Atom System Image(Windows、Linux)
[Finish] をクリックします。
デバイスをペア設定する
最後に、デバイスをペア設定します。
デバイス マネージャーで、AI グラスの AVD を見つけて、オーバーフロー メニューから [Pair Glasses] を選択します。
互換性のあるデバイスのリストからスマートフォン AVD を選択します。
ペア設定アシスタントは、エミュレータで両方の AVD を起動し、ペア設定を開始します。
スマートフォン AVD で、デバイスを関連付けるリクエストを両方とも承認します。
ペア設定アシスタントがペア設定を完了します。
次のステップ
AI グラス用の AVD を作成したので、エミュレータを使用して AVD でアプリを実行します。
OpenXR™ および OpenXR のロゴは、Khronos Group Inc. が所有する商標であり、中国、欧州連合、日本、英国で商標として登録されています。