ウェアラブル データレイヤにアクセスする

Data Layer API を呼び出すには、 Wearable クラスを使用して、さまざまなクライアント クラスのインスタンス( DataClient MessageClient など)を取得します。

以下の関連リソースもご覧ください。

注: Data Layer API でメッセージを送信しデータを同期できる対象は、Android デバイスまたは Wear OS スマートウォッチのみです。つまり、Wear OS デバイスが iOS デバイスとペア設定されている場合、Data Layer API は機能しません。

このため、ネットワークと通信するための主な手段としては、Data Layer API を使用しないでください。代わりに、若干の違いはあるものの、モバイルアプリと同じパターンを使用してください。

最低限のクライアントを使用する

最初は、次の例に示すような最低限のクライアントで十分です。詳細については、Google の API にアクセスするをご覧ください。

Kotlin

val dataClient: DataClient = Wearable.getDataClient(context)

Java

DataClient dataClient = Wearable.getDataClient(context);

コンテキストには任意の有効な Android コンテキストを指定できます。Activity のスコープ内で API を使用する場合は、Wearable クラスの getDataClient(activity) メソッドを使用します。これにより、ユーザーが Google Play 開発者サービスのバージョンを更新するよう求められた場合などに、特定の操作を通知ではなくダイアログとして表示できます。

デフォルトでは、リスナーへのコールバックはアプリのメイン UI スレッドで行われます。別のスレッドでコールバックが行われるようにするには、 WearableOptions オブジェクトを使用してカスタム Looper を指定します。

Kotlin

val dataClient: DataClient =
        Wearable.WearableOptions.Builder().setLooper(myLooper).build().let { options ->
            Wearable.getDataClient(context, options)
        }

Java

WearableOptions options = new WearableOptions.Builder().setLooper(myLooper).build();
DataClient dataClient = Wearable.getDataClient(context, options);

詳細については、 WearableOptions.Builder のリファレンスをご覧ください。

Wearable API クライアント( DataClient MessageClient など)は低コストで作成できます。この API クライアントは保持する必要がないため、必要に応じて何度でも作成できます。アプリに適したスタイルを使用できます。クライアントの状態(登録済みのリスナーのセットなど)はすべてのクライアントで共有され、アプリの実行中に Google Play 開発者サービスが更新されても保持されます。