エミュレータで Bluetooth オーディオをテストする

Wear OS エミュレータの場合、Wear OS 4 以降を搭載したシステム イメージには次のものが含まれます。 エミュレートされた Bluetooth のサポート。このサポートにより、Bluetooth オーディオに関連するいくつかのユースケースをテストできます。

エミュレートされたスマートフォンとペア設定する

エミュレータの Bluetooth サポートを使用すると、エミュレートされたスマートフォンとペア設定できます。これを行うには、コマンドラインから設定ウィザードを有効にします。

-append-userspace-opt androidboot.setupwizard_mode=REQUIRED

エミュレートされた出力デバイスから音声を再生する

エミュレータの Bluetooth サポートを使用すると、エミュレートされた Bluetooth 出力デバイスを通じた音声再生も可能です。エミュレータで音声出力の切り替えをテストするには、オープンソースの Bumble プロジェクトを使用して、エミュレートされた Bluetooth 出力デバイスに接続します。

環境を準備する

Bumble を使用するために開発マシンを準備する手順は次のとおりです。

  1. Bumble ソースコードを取得します。

    git clone https://github.com/google/bumble
  2. bumble ディレクトリに移動し、Bumble モジュールをビルドしてインストールします。

    cd bumble && python3 -m pip install "."

エミュレートされた Bluetooth スピーカーを起動する

エミュレートされたスピーカーを起動する手順は、次のとおりです。

  1. Wear OS 4 以降をサポートするバージョンのエミュレータを起動します。

    注: エミュレータ バージョンを使用している場合 バージョン 33.1.10 より前のバージョンでは、 -packet-streamer-endpoint default パラメータ。

  2. エミュレートされたスピーカーを検出して接続するには、bumble ディレクトリで次のコマンドを実行します。

    python3 examples/run_a2dp_sink.py examples/a2dp_sink1.json \
      android-netsim stdout | ffplay -i

    音声出力はパソコンのスピーカーから再生されます。

    出力をファイルにリダイレクトすることもできます。

    python3 examples/run_a2dp_sink.py examples/a2dp_sink1.json \
      android-netsim output.sbc