Android Studio プレビュー版の新機能

このページでは、Android Studio プレビュー リリースで導入された新機能を紹介します。プレビュー ビルドでは、Android Studio の最新機能や改善された機能にいち早くアクセスできます。これらのプレビュー版をダウンロードできます。プレビュー版 Android Studio の使用で問題が発生した場合は、お知らせください。ご提出いただいたバグレポートを基に、今後も Android Studio の改善に取り組んでまいります。

カナリア リリースには、開発中の最先端の機能が含まれており、簡易テストが行われています。カナリア ビルドは開発に使用できますが、機能が追加または変更される可能性があることに注意してください。リリース候補(RC)は Android Studio の次期バージョンであり、安定版リリースが間近です。次のバージョンの機能セットが安定しました。Android Studio のバージョン命名規則については、[Android Studio のリリース名][studio-release-names] をご覧ください。

各プレビュー リリースにおける重要な修正のリストなど、Android Studio プレビュー リリースに関する最新情報については、Android Studio ブログのリリース アップデートをご覧ください。

現在のバージョンの Android Studio

次の表に、Android Studio の現在のバージョンとそれぞれのチャンネルを示します。

バージョン チャンネル
Android Studio Narwhal | 2025.1.1 Stable
Android Gradle プラグイン 8.11.0 Stable
Android Studio Narwhal Feature Drop | 2025.1.2 RC

Android Gradle プラグインのプレビューとの互換性

Android Studio の各プレビュー版は、対応するバージョンの Android Gradle プラグイン(AGP)とともに公開されます。Studio のプレビュー版は、互換性のある AGP の安定版であれば、どのバージョンでも動作します。ただし、AGP のプレビュー版を使用している場合は、対応する Studio のプレビュー版を使用する必要があります(たとえば、AGP 7.2.0-alpha07 を使用している場合は Android Studio Chipmunk Canary 7)。異なるバージョン(Android Studio Chipmunk Beta 1 と AGP 7.2.0-alpha07 など)を使用しようとすると、同期が失敗し、対応するバージョンの AGP に更新するよう求めるメッセージが表示されます。

Android Gradle プラグイン API の非推奨や削除の詳細なログについては、Android Gradle プラグイン API の更新をご覧ください。

Android Studio Narwhal Feature Drop | 2025.1.2

Android Studio Narwhal Feature Drop | 2025.1.2 の新機能は次のとおりです。

このバージョンの Android Studio で修正された項目については、クローズされた問題をご覧ください。

Gemini in Android Studio のエージェント モード

Gemini in Android Studio のエージェント モードは、Gemini とチャットするだけでは対応しきれなかった、複雑なマルチステージの開発タスクを処理するように設計された新しい AI 機能です。エージェント モードを使用するには、サイドバーの [Gemini] をクリックし、[エージェント] タブを選択します。単体テストの生成やエラーの修正などの複雑な目標を記述すると、エージェントがプロジェクト内の複数のファイルにまたがる実行プランを策定します。エージェントは編集を提案し、バグを繰り返し修正して目標を達成します。提案された変更内容を確認、承認、拒否し、エージェントにフィードバックの繰り返しを依頼できます。

Gemini のルール

Gemini のルールを使用すると、プロンプト ライブラリ内で優先するコーディング スタイルや出力形式を定義できます。希望する技術スタックや言語を記載することもできます。これらの設定を一度行うと、Gemini に送信される後続のすべてのプロンプトに自動的に適用されます。ルールは、AI がプロジェクトの標準と設定を理解し、より正確でカスタマイズされたコード アシスタンスを提供するために役立ちます。たとえば、「常に Kotlin で簡潔な回答を返して」のようなルールを作成できます。

ルールを設定するには、[Android Studio] > [Settings] > [Tools] > [Gemini] > [Prompt Library] > [Rules] に移動し、エディタでテキストを編集します。プルダウンを使用して、IDE レベルまたはプロジェクト レベルでルールを保存します。

  • IDE レベルのルールは自分専用であり、複数のプロジェクトで使用できます。
  • プロジェクト レベルのルールは、同じプロジェクトで作業するチームメンバー間で共有できます。チーム全体でプロンプトを共有するには、.idea フォルダをバージョン管理システムに追加する必要があります。

埋め込み XR エミュレータ

XR エミュレータがデフォルトで埋め込み状態で起動するようになりました。これで、Android Studio 内で直接アプリをデプロイし、3D 空間をナビゲートして、Layout Inspector を使用できるようになりました。

XR エミュレータがデフォルトで埋め込み状態で起動するようになりました。
Android Studio 内で XR Emulator を直接使用します。

16 KB ページサイズのサポート

Android Studio Narwhal Feature Drop では、16 KB ページサイズへの移行のサポートが強化されています。この移行をスムーズに進めるため、Android Studio では、16 KB デバイスと互換性のない APK または Android App Bundle をビルドする際に、事前警告が表示されるようになりました。APK Analyzer を使用して、16 KB デバイスと互換性のないライブラリを特定することもできます。この新しい環境でアプリをテストするために、Android Studio では既存の 4 KB イメージに加えて、専用の 16 KB エミュレータ ターゲットも利用できます。

Android Studio で XR のサポートが利用可能に

Android Studio Narwhal には、Jetpack XR を使用して没入型エクスペリエンスを構築するデベロッパー向けのサポートが含まれています。このリリースでは、XR アプリケーションのテスト、デプロイ、デバッグをより効率的に行うためのツールが導入されています。

Gemini で UI を変換する

Compose プレビュー環境内で、プレビューで直接自然言語を使用して UI コードを変換できるようになりました。使用するには、Compose プレビューを右クリックして [Gemini で UI を変換] を選択します。次に、「これらのボタンを中央揃えにする」などの自然言語のリクエストを入力して、Gemini にレイアウトやスタイルの調整を指示するか、プレビューで特定の UI 要素を選択してコンテキストをより明確にします。Gemini は Compose UI コードをその場で編集します。ユーザーはそれを確認して承認することで、UI 開発ワークフローを高速化できます。

コンテキスト メニューの [Gemini で UI を変換]
[Gemini で UI を変換] メニューにアクセスする
[Gemini で UI を変換] モーダル ダイアログ
Compose プレビューに自然言語変換を適用する

Android Studio Narwhal Feature Drop には AGP 4.0 以降が必要

Android Studio Narwhal Feature Drop と互換性を持たせるには、プロジェクトで AGP 4.0 以降を使用する必要があります。AGP と Android Studio の互換性要件をご覧ください