mksdcard

mksdcard ツールを使用すると、FAT32 ディスク イメージを作成して、複数の異なる Android Virtual Device(AVD)を実行するエミュレータに読み込ませることで、複数のデバイスに同じ SD カードが存在する場合をシミュレートできます。

Android SDK Tools パッケージで提供される mksdcard ツールは、android-sdk/emulator/mksdcard にあります。

複数の仮想デバイス間で共有できるディスク イメージが不要な場合は、mksdcard コマンドを使用する必要はありません。デフォルトでは、エミュレータはアクティブな AVD によって生成されて保存されたデフォルト イメージを代わりに使用します。

使用方法

mksdcard ツールを使用するには、次のコマンドを使用します。

mksdcard -l label size file

オプション

mksdcard のコマンドライン オプションの説明を次の表に示します。

オプション 説明
-l label 作成するディスク イメージのボリューム ラベル。
size

作成するディスク イメージのサイズを表す整数。

size が単純な整数である場合は、バイト単位でサイズを指定します。size に K、M、または G を付加して、キロバイト、メガバイト、またはギガバイト単位でサイズを指定することもできます。たとえば、1048576K1024M のように指定します。最小サイズは 9M です。これより小さいイメージは Android Emulator で使用できません。最大サイズは 1,099,511,627,264 バイトです。これは 1,023 GB に相当します。

file 作成するディスク イメージのパス / ファイル名。現在の作業ディレクトリを基準とする相対パスを指定します。

mySdCardFile.img ディスク イメージを作成します。

mksdcard -l mySdCard 1024M mySdCardFile.img

2 種類の AVD を実行する 2 つのエミュレータを起動します。-sdcard フラグを使用して、作成したディスク イメージの名前とパスを指定します。

emulator -avd Pixel_API_25 -sdcard mySdCardFile.img
emulator -avd NEXUS_6_API_25 -sdcard mySdCardFile.img
詳細については、 emulator コマンドとそのオプション、 コマンドラインからエミュレータを起動するをご覧ください。