注: Android 9.0(API レベル 28)のリリース以降、Jetpack の一部として AndroidX という新しいバージョンのサポート ライブラリが導入されました。AndroidX ライブラリには既存のサポート ライブラリのほか、最新の Jetpack コンポーネントも含まれています。
サポート ライブラリは引き続きご利用いただけます。過去のアーティファクト(バージョン 27 以前で android.support.*
としてパッケージ化されたもの)は、Google Maven で引き続き利用できます。ただし、新しいライブラリ開発はすべて AndroidX ライブラリ内で行うことになります。
すべての新しいプロジェクトに AndroidX ライブラリを使用することをおすすめします。また、既存のプロジェクトを AndroidX に移行することもご検討ください。
Android サポート ライブラリには、アプリに組み込むことができるさまざまなライブラリ パッケージが用意されています。各ライブラリは、それぞれ特定の範囲の Android プラットフォーム バージョンと機能セットをサポートしています。
下記のライブラリを使用するには、ライブラリ ファイルを Android SDK インストール環境にダウンロードする必要があります。サポート ライブラリのセットアップに記載されているサポート ライブラリ ダウンロード手順に沿って、手順を完了してください。アプリ内に特定のサポート ライブラリを組み込むには、追加の手順を行う必要があります。アプリ内にライブラリを組み込む方法については、下記の各ライブラリ セクションの末尾をご覧ください。
注: すべてのサポート ライブラリ パッケージの最小 SDK バージョンは、少なくとも API レベル 14 です。パッケージによっては、それ以降の API レベルが必要になることがあります。詳細については、下記をご覧ください。
v4 サポート ライブラリ
このライブラリには、アプリ コンポーネントや、ユーザー インターフェース機能、ユーザー補助機能、データ処理、ネットワーク接続、プログラミング ユーティリティのサポートなど、各種ライブラリの中でも最大の API セットが含まれています。
v4 サポート ライブラリで提供されるクラスとメソッドの詳細については、API リファレンスの android.support.v4
パッケージをご覧ください。
注: リビジョン 24.2.0 より前のバージョンのサポート ライブラリでは、v4 サポート ライブラリ内に 1 つのライブラリしかありませんでした。このライブラリが複数のモジュールに分割されたことで、効率性が向上しました。下位互換性のため、Gradle スクリプトに support-v4
を指定すると、すべての v4 モジュールが APK に組み込まれます。APK サイズを縮小したい場合は、アプリに必要なモジュールだけを指定することをおすすめします。
v4 compat ライブラリ
Context.obtainDrawable()
や View.performAccessibilityAction()
などのさまざまなフレームワーク API の互換ラッパーを提供します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-compat:28.0.0
v4 core-utils ライブラリ
AsyncTaskLoader
や PermissionChecker
など、さまざまなユーティリティ クラスを提供します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-core-utils:28.0.0
v4 core-ui ライブラリ
ViewPager
、NestedScrollView
、ExploreByTouchHelper
など、さまざまな UI 関連のコンポーネントを実装します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-core-ui:28.0.0
v4 media-compat ライブラリ
MediaBrowser
と MediaSession
を含むメディア フレームワークの一部を移植します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-media-compat:28.0.0
v4 fragment ライブラリ
フラグメントを通じて、ユーザー インターフェースや機能のカプセル化のサポートを追加します。これにより、アプリは、小型画面デバイスと大型画面デバイスの間で調整可能なレイアウト機能を実現できるようになります。このモジュールは、compat、core-utils、core-ui、media-compat に依存しています。
注: v13 サポート ライブラリには FragmentCompat
クラスがあります。v4 の Fragment
クラスは、スタンドアロン クラスであり、後のプラットフォーム バージョンで追加されたバグ修正も組み込まれています。一方 v13 の FragmentCompat
クラスは、Fragment
クラスのフレームワーク実装に対する互換性 shim を提供します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-fragment:28.0.0
multidex サポート ライブラリ
このライブラリは、複数の Dalvik Executable(DEX)ファイルを持つアプリのビルドをサポートします。 65,536 を超えるメソッドを参照するアプリでは、multidex 構成を使用する必要があります。multidex の使用方法については、64 K を超えるメソッドを使用したアプリをビルドするをご覧ください。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:multidex:1.0.0
v7 サポート ライブラリ
このライブラリは、それぞれ特定の機能セットを提供し、相互に独立してアプリ内に組み込むことができます。
v7 appcompat ライブラリ(Android Jetpack の一部。)
注: appcompat ライブラリは、Android Jetpack コンポーネントの AndroidX ライブラリに移行されました。使用方法については、Sunflower デモアプリをご覧ください。
このライブラリは、アクションバー ユーザー インターフェースのデザイン パターンにサポートを追加します。このライブラリには、マテリアル デザイン ユーザー インターフェース実装のサポートが含まれます。
注: このライブラリは、v4 サポート ライブラリに依存します。
v7 appcompat ライブラリに含まれる主なクラスは次のとおりです。
ActionBar
- アクションバー ユーザー インターフェース パターンの実装を実現します。アクションバーの詳しい使用方法については、アクションバー デベロッパー ガイドをご覧ください。AppCompatActivity
- サポート ライブラリ アクションバーの実装を使用するアクティビティの基本クラスとして使用できるアプリ アクティビティ クラスを追加します。AppCompatDialog
- AppCompat をテーマとするダイアログの基本クラスとして使用できるダイアログ クラスを追加します。ShareActionProvider
- アクションバーに組み込むことができる標準共有アクション(メールやソーシャル アプリへの投稿など)のサポートを追加します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:appcompat-v7:28.0.0
v7 cardview ライブラリ
このライブラリは、CardView
ウィジェットのサポートを追加します。これにより、どのアプリでも一貫した外観のカード内に情報を表示できるようになります。このカードは、マテリアル デザインを実装する場合に有用で、TV アプリのレイアウトで広く利用されています。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:cardview-v7:28.0.0
v7 gridlayout ライブラリ
Android サポート ライブラリをダウンロードすると、このライブラリは、GridLayout
クラスのサポートを追加します。これにより、長方形のセルのグリッドを使用してユーザー インターフェース要素を配置できるようになります。
v7 gridlayout ライブラリ API について詳しくは、API リファレンスの android.support.v7.widget
パッケージをご覧ください。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:gridlayout-v7:28.0.0
v7 mediarouter ライブラリ
このライブラリは、MediaRouter
、MediaRouteProvider
、Google Cast をサポートする関連メディアクラスを提供します。
一般に、v7 mediarouter ライブラリ内の API は、現在のデバイスから外部の画面やスピーカー、その他各種転送先デバイスに向けたメディア チャネルやメディア ストリームの転送を制御します。このライブラリには、アプリ固有のメディアルート プロバイダの公開や、転送先デバイスの検出および選択、メディア ステータスのチェックなどを行う API が含まれています。v7 mediarouter ライブラリ API について詳しくは、API リファレンスの android.support.v7.media
パッケージをご覧ください。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:mediarouter-v7:28.0.0
サポート ライブラリ r18 で導入された v7 mediarouter ライブラリ API は、将来のサポート ライブラリ リビジョンによって変更される可能性があります。現時点では、このライブラリを使用するのは Google Cast との接続だけに限定しておくことをおすすめします。
v7 palette ライブラリ
v7 palette サポート ライブラリには、画像から代表色を抽出できる Palette
クラスが含まれています。たとえば、音楽アプリでは Palette
オブジェクトを使用してアルバムカバーから代表色を抽出し、その色を使用して、アルバムカバーの色をコーディネートした曲のタイトルカードを作成できます。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:palette-v7:28.0.0
v7 recyclerview ライブラリ
recyclerview ライブラリは RecyclerView
クラスを追加します。このクラスは、RecyclerView ウィジェットをサポートします。このビューは、データアイテムの限定ウィンドウを表示することにより、大きなデータセットを効率的に表示できます。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:recyclerview-v7:28.0.0
v7 preference サポート ライブラリ
preference パッケージには、CheckBoxPreference
や ListPreference
などの環境設定オブジェクトを追加するための API が用意されています。これにより、ユーザーが UI 設定を編集できるようになります。
v7 Preference ライブラリは、Preference.OnPreferenceChangeListener
や Preference.OnPreferenceClickListener
などのインターフェースと、CheckBoxPreference
や ListPreference
などのクラスのサポートを追加します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:preference-v7:28.0.0
v8 サポート ライブラリ
このライブラリは、特定の機能セットを提供し、他のライブラリとは独立してアプリ内に組み込むことができます。
v8 renderscript ライブラリ
このライブラリは、RenderScript 演算フレームワークのサポートを追加します。これらの API は android.support.v8.renderscript
パッケージに含まれています。このライブラリの API をアプリに組み込む手順は、他のサポート ライブラリ API の場合とは大きく異なります。アプリ内でこれらの API を使用する方法については、RenderScript デベロッパー ガイドをご覧ください。
注: サポート ライブラリを通じて RenderScript を使用する方法は、Android Studio と Gradle ベースのビルドでサポートされています。RenderScript ライブラリは、build-tools/$VERSION/renderscript/
フォルダ内にあります。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト プロパティの例を以下に示します。
defaultConfig { renderscriptTargetApi 18 renderscriptSupportModeEnabled true }
v13 サポート ライブラリ
このライブラリは、FragmentCompat
クラスおよび追加のフラグメント サポートクラスを使用して、フラグメント ユーザー インターフェース パターンのサポートを追加します。フラグメントの詳細については、フラグメント デベロッパー ガイドをご覧ください。v13 Support Library API について詳しくは、API リファレンスの android.support.v13
パッケージをご覧ください。
注: v4 fragment ライブラリには Fragment
クラスがあります。v4 の Fragment
クラスは、スタンドアロン クラスであり、後のプラットフォーム バージョンで追加されたバグ修正も組み込まれています。一方 v13 の FragmentCompat
クラスは、Fragment
クラスのフレームワーク実装に対する互換性 shim を提供します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-v13:28.0.0
v14 preference サポート ライブラリ
android.support.v14.preference
パッケージには、PreferenceFragment.OnPreferenceStartFragmentCallback
や PreferenceFragment.OnPreferenceStartScreenCallback
などの環境設定インターフェースと MultiSelectListPreference
や PreferenceFragment
などのクラスのサポートを追加するための API が用意されています。v14 preference サポート ライブラリ API の詳細については、API リファレンスの preference パッケージをご覧ください。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:preference-v14:28.0.0
v17 TV 用 preference サポート ライブラリ
android.support.v17.preference
パッケージには、TV デバイス向けの環境設定インターフェースを提供する API が用意されています。これには、LeanbackListPreferenceDialogFragment.ViewHolder.OnItemClickListener
インターフェースと、BaseLeanbackPreferenceFragment
や LeanbackPreferenceFragment
などのクラスのサポートが含まれます。v17 preference サポート ライブラリ API の詳細については、API リファレンスの preference パッケージをご覧ください。
このパッケージには API レベル 17 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:preference-leanback-v17:28.0.0
v17 Leanback ライブラリ
android.support.v17.leanback
パッケージには、TV デバイス向けユーザー インターフェースを作成するための API が用意されています。このライブラリにより、TV アプリ向けに、さまざまな重要ウィジェットを実現できます。主なクラスは次のとおりです。
BrowseFragment
- メディア アイテムのカテゴリや行を閲覧するためのプライマリ レイアウトを作成するためのフラグメント。DetailsFragment
- Leanback 詳細画面のラッパー フラグメント。PlaybackOverlayFragment
- 再生用コントロールおよび関連コンテンツを表示するためのDetailsFragment
のサブクラス。SearchFragment
- 検索を処理するフラグメント。このフラグメントは、ユーザーの検索リクエストを受け取って、アプリが提供するSearchResultProvider
に渡します。SearchResultProvider
は検索結果をSearchFragment
に返し、このフラグメントがRowsFragment
に表示します。
このパッケージには API レベル 17 以降が必要です。このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:leanback-v17:28.0.0
vector drawable ライブラリ
静的ベクター グラフィックをサポートします。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-vector-drawable:28.0.0
animated vector drawable ライブラリ
アニメーション ベクター グラフィックをサポートします。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:animated-vector-drawable:28.0.0
annotations サポート ライブラリ
annotation パッケージには、アプリにアノテーション メタデータを追加するための API が用意されています。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:support-annotations:28.0.0
design サポート ライブラリ
design パッケージには、アプリにマテリアル デザインのコンポーネントやパターンを追加するための API が用意されています。
design サポート ライブラリは、ナビゲーション ドロワーや、フローティング操作ボタン(FAB)、スナックバー、タブなど、アプリ デベロッパーがアプリのビルドに利用するさまざまなマテリアル デザインのコンポーネントやパターンのサポートを追加します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:design:28.0.0
custom tabs サポート ライブラリ
custom tabs パッケージには、アプリ内にカスタムタブを追加し管理できるようにする API が用意されています。
custom tabs サポート ライブラリは、カスタムタブ サービスやカスタムタブ コールバックなど、さまざまなクラスのサポートを追加します。
このパッケージには API レベル 15 以降が必要です。 このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:customtabs:28.0.0
percent サポート ライブラリ
percent パッケージには、アプリ内にパーセンテージ ベースのサイズを追加し管理できるようにする API が用意されています。
注: リリース 26.0.0 以降、percent サポート ライブラリはサポート終了となりました。
このモジュールのクライアントは、SDK Manager で別のアーティファクトとして用意されている新しい ConstraintLayout
ウィジェットに移行する必要があります。
percent サポート ライブラリは、PercentLayoutHelper.PercentLayoutParams インターフェースと PercentFrameLayout や PercentRelativeLayout などのさまざまなクラスのサポートを追加します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:percent:28.0.0
ExifInterface サポート ライブラリ
Exif タグは、向き、日時、カメラ情報、撮影場所などの情報を JPEG ファイルや RAW ファイル内に直接保存します。ExifInterface
クラスは、JPEG と RAW(DNG、CR2、NEF、NRW、ARW、RW2、ORF、PEF、SRW、RAF)形式のファイルから Exif 情報を読み取り、JPEG 形式の画像ファイルに Exif 情報を設定するサポートを切り離します。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:exifinterface:28.0.0
TV 用 app recommendation サポート ライブラリ
app recommendation パッケージには、TV デバイス上で実行中のアプリ内におすすめコンテンツ情報を追加できるようにする API が用意されています。
app recommendation ライブラリは、ContentRecommendation.ContentMaturity などのアノテーションと、ContentRecommendation や RecommendationExtender など、さまざまなクラスのサポートを追加します。
このパッケージには API レベル 21 以降が必要です。 このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:recommendation:28.0.0
Wear UI ライブラリ
このライブラリには、Wear アプリ向けのユーザー インターフェースを作成するための API が用意されています。 android.support.wear.widget パッケージ内に用意されている各種 API は、ウェアラブル サポート ライブラリの同種の API の後継となります。
詳細については、Wear UI ライブラリを使用するをご覧ください。
このライブラリの Gradle ビルド スクリプト依存関係識別子は次のとおりです。
com.android.support:wear:28.0.0