移行ガイド

Google Fit API は 2026 年に非推奨になります。Google は、サポート終了後もユーザーが目標達成を継続できるよう、健康とウェルネスに関するさまざまなプロダクトとサービスを提供しています。

以下のガイドラインでは、Google Fit Android API の使用方法に基づいて、移行先となるサービスについて説明します。

このページには、最新の情報とガイダンスを掲載していきます。

Fit API の統合

1 つ以上の Fit API を使用しているものの、UI に Fit アプリへの直接リンクを含めていない場合は、これらのガイドラインが適用されます。UI に Fit を表示する場合は、Fit アプリの統合ガイドラインを参照してください。

歩数を記録するために Fit Recording API を使用するアプリ

Fit Recording API を使用すると、アプリはサブスクリプションを作成することにより、バッテリー効率の良い方法でセンサーデータの自動保存をリクエストできます。各サブスクリプションは、Android アプリを特定のフィットネス データ型またはデータソースに接続します。歩数の記録には通常、Step データ型が使用されます。

Fit Recording API からの移行手順は次のとおりです。

スマートフォン Wear
  1. アプリでローカルの歩数データを引き続き表示するには、モバイルの Recording API を使用してデータの取得を実装します。
  2. 他のアプリやデバイスの歩数の集計システムを含む合計歩数を表示するには、ヘルスコネクトをアプリに追加します。

ヘルスサービスを使用します。

  • PassiveMonitoringClient
  • ExerciseClient

2 つの違いについて詳しくは、ヘルスサービスのドキュメントをご覧ください。

History API を使用してフィットネス ストアのデータの読み取りまたは書き込みを行うアプリ

History API を使用すると、アプリはフィットネス ストアで一括オペレーションを実行できます。これらのオペレーションには、健康とウェルネスに関する過去のデータの読み取り、挿入、更新、削除が含まれます。

History API から移行する手順は次のとおりです。

スマートフォン Wear

ヘルスコネクトをアプリに追加する

該当なし。ウェアラブルではなく、モバイルアプリからヘルスコネクトを使用してください。

Sensor API を使用してリアルタイムのフィットネス データを表示するアプリ

Sensor API を使用すると、アプリ内の未加工のセンサーデータをリアルタイムで読み取ることができます。Sensor API は以下を行います。

  • デバイスとコンパニオン デバイス上の利用可能なデータソースを一覧表示する。
  • 未加工のセンサーデータを受信するリスナーを登録する。
  • リスナーの登録を解除して、未加工のセンサーデータの受信を停止する。

Sensor API から移行する手順は次のとおりです。

スマートフォン Wear

センサーFused Location Provider API を使用する

Wear OS でヘルスサービスを使用する:

  • PassiveMonitoringClient
  • MeasureClient
  • ExerciseClient

    または SensorManagerFusedLocationProvider を使用します。

Session API を使用してアクティビティの概要を提供するアプリ

セッションは、ユーザーがフィットネス活動を行う時間を表します。

Session API を使用すると、アプリはフィットネス ストアでセッションを作成できます。

Session API から移行する手順は次のとおりです。

スマートフォン Wear

開始 / 停止: 該当なし。アプリは、進行中のセッションの状態を内部的にトラッキングする必要があります。

読み取り/書き込み: ヘルスコネクトをアプリに追加します。

開始/停止: ヘルスサービス(ExerciseClient)を使用します。

読み取り/書き込み: モバイルアプリでヘルスコネクトを使用します。

特定のワークフローについては、以下をおすすめします。

  • セッションの挿入: デベロッパーはモバイルアプリでヘルスコネクトを使用し、そのデータに応じて ExerciseSessionRecord または SleepSessionRecord を挿入するようにします。

Goals API を使用しているアプリ

目標(Goal)とは、ユーザーが Google Fit アプリ内で設定できる指標(歩数やハートポイントなど)の目標のことで、Fit プラットフォームは、Goals API を使用してユーザーの目標を記録し、毎日どれだけ目標を達成できたかをトラッキングします。

スマートフォン Wear
利用可能な代替 API はありません。 利用可能な代替 API はありません。

BLE API を使用しているアプリ

BLE API を使用すると、アプリは利用可能な Bluetooth Low Energy(BLE)デバイスを検出し、センサーデータを Google Fit プラットフォームに挿入できます。

BLE API から移行する手順は次のとおりです。

スマートフォン Wear
Android Bluetooth API を直接使用します。 Android Bluetooth API を直接使用します。

フィットネス アプリとの連携

以下では、アプリに既存のユーザーと新規ユーザーのどちらがいるかによって、Fit アプリを統合する方法について説明します。

アプリの既存ユーザー

アプリの UI にユーザーが Google Fit に接続する方法が含まれている場合(またはアプリが Works with Google Fit アプリのリストに含まれている場合)、現在のユーザーに対して Fit アプリとの統合を維持できます。

このセクションでは、Fit アプリの統合を非推奨にするタイミングと、ユーザー エクスペリエンスを維持するための最適な方法について、最新情報をお知らせします。ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。

確認以下の手順を実施する 閉じる行わないでください
アプリで新しいオプションとしてヘルスコネクトを提供する

豊富なデータと分析情報、プライバシー、セキュリティなどのユーザー メリットに焦点を当てます。

ヘルスコネクトと同期する

Google Fit との接続を解除するようお客様に伝えます。

ヘルスコネクトとの接続を解除する

アプリの新規ユーザー

アプリの新規ユーザーにも同様のエクスペリエンスを提供するには、ヘルスコネクトの統合を構築することをおすすめします。

ヘルスコネクトでは、新しいデータソースとデータ型にアクセスして、ユーザーにより豊かなエクスペリエンスを提供できます。データはデバイスに保存され、ユーザーが許可したアプリ間で安全に共有されるため、プライバシーが保護され、安全性が確保されます。

確認次のことを行います 閉じる行わないでください
アプリの設定フローにヘルスコネクトを含めます。 ヘルスコネクトが利用可能になったらユーザーが接続できるアプリとして Fit を提供します。