実行時に適切にアクセス権限をリクエストする(Android 6.0 以降)

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権限のリクエストは適切なタイミングで行い、権限をリクエストする必要性についてユーザーにわかりやすく説明します。

解説

権限のリクエストが不適切で、ユーザーがその必要性をよく理解できないと、ユーザーから権限を許可されない可能性があります。その結果、意図していたアプリの機能をユーザーに提供できなくなることがあります。権限をリクエストする方法に不手際があると、最悪の場合、ユーザーがアプリを信用をしなくなり、アンインストールしてしまうおそれもあります。

権限のリクエストに関するおすすめの方法を採用すれば、アプリのリクエストが正当であり、アプリからアクセスできるデータや機能が慎重に扱われるだろう、という安心感を与えることができます。そのため、アプリで必要な権限をユーザーが許可する可能性が高くなり、意図したとおりのアプリの機能を使えるようになるとアプリを愛用してもらえるようになるでしょう。

おすすめの方法

  • アクセス権限をリクエストする前にユーザーにその理由を説明します。アクセス権限の用途が曖昧な場合は特に、説明が不可欠です。アクセス権限を必要とする機能は、アクセス権限のリクエストに対して明確なメリットがあるはずです。
  • 権限が許可されているかどうかを常に確認してから、その権限を使用します。ユーザーはシステム設定でいつでも権限の許可を取り消す可能性があるので、ご注意ください。
  • 権限を許可したユーザーがすぐにメリットを得られるようにします。そうすることで、ユーザーの信頼を得ることができ、ユーザーは権限のリクエストが正当かつ不可欠であったと確信できます。
  • ユーザーが権限の拒否を元に戻せるようにします。ユーザーが「今後表示しない」を選択した場合でも、権限を付与する必要が生じたときはアプリの設定で変更できることを説明します。
  • アプリが正しく機能するために適切な設定を行うよう、ユーザーに説明します。アクセス権限を付与した後でも、ユーザーはデバイスの特定の設定を無効にすることができます。たとえば、機内モードでは、アプリがデータを取得できない場合があります。または、位置情報への権限がアプリに付与されていても、デバイスそのものの位置情報機能がオフになることもあります。
    • 位置情報が必要な場合は、該当するデバイス設定をオンにしてもらう位置情報の設定リクエストを作成します。これにより、ユーザーにダイアログが表示され、アプリを離れることなくデバイスの位置情報の設定をオンにするよう促すことができます。

      Google 検索アプリにおける位置情報の設定リクエスト ダイアログの例

スタートガイド

権限のリクエスト