AndroidX の概要

androidxAndroid Jetpack ライブラリの名前空間です。サポート ライブラリと同様に、androidx 名前空間内のライブラリは Android プラットフォームとは別個にリリースされ、Android の複数のリリース間で下位互換性を提供します。

AndroidX は、元の Android サポート ライブラリを大幅に改良したものであり、サポート ライブラリはサポートされなくなりました。androidx パッケージは、同等の機能と新しいライブラリを提供することで、完全にサポート ライブラリの代わりとなります。

さらに AndroidX には以下のような特徴があります。

  • AndroidX のライブ パッケージはすべて、文字列 androidx で始まる一貫した名前空間に属します。サポート ライブラリのパッケージは対応する androidx.* パッケージにマッピングされました。以前のクラスとビルド アーティファクトから新しいものへのマッピングの一覧は、パッケージのリファクタリングに関するページをご覧ください。

  • サポート ライブラリとは異なり、androidx のパッケージは個別に管理され、更新されます。androidx のパッケージはバージョン 1.0.0 から始まる厳格なセマンティック バージョニングを使用します。デベロッパーのプロジェクト内の AndroidX ライブラリを独立して更新できます。

  • バージョン 28.0.0 がサポート ライブラリの最終リリースです。android.support ライブラリの今後のリリースはありません。新機能の開発はすべて androidx 名前空間内で行われます。

プロジェクトでの androidx ライブラリの使用

既存のプロジェクトを移行する方法については、AndroidX への移行に関するページをご覧ください。

新しいプロジェクトで androidx 名前空間のライブラリを使用する場合は、Compile SDK を Android 9.0(API レベル 28)以上に設定し、gradle.properties ファイル内で以下の Android Gradle プラグイン フラグをどちらも true に設定する必要があります。

  • android.useAndroidX: このフラグを true に設定すると、Android プラグインはサポート ライブラリではなく、該当する AndroidX ライブラリを使用します。設定しない場合、このフラグのデフォルトは false です。
  • android.enableJetifier: このフラグを true に設定すると、Android プラグインは既存のサードパーティ ライブラリのバイナリを書き換えて、AndroidX 依存関係を使用するように自動的に移行します。設定しない場合、このフラグのデフォルトは false です。

API リファレンス

androidx 名前空間内のパッケージとクラスはすべて、AndroidX リファレンス セクションに記載されています。

参考リンク

コンポーネントについて詳しくは、Jetpack のホームページをご覧ください。サポート ライブラリから androidx へのパッケージ リファクタリングについて詳しくは、そのトピックに関するブログ投稿をご覧ください。