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テキストフィールド内の電話番号を自動的にフォーマットする

アプリのテキストフィールドで電話番号を自動的にフォーマットできます。ユーザーが数字を入力するたびに電話番号がフォーマットされるため、ユーザーの時間を節約できます。電話番号を自動的にフォーマットするには、次の手順に沿って操作します。

テキストフィールドを作成します。
テキストフィールドの数値を自動的に書式設定します。

バージョンの互換性

この実装では、プロジェクトの minSDK を API レベル 21 以上に設定する必要があります。

依存関係

テキストフィールドを作成する

まず、TextField を構成します。この例では、北米番号計画（NANP）に従ってフォーマットされた電話番号を示します。NanpVisualTransformation は、数字の未加工の文字列を NANP にフォーマットします。1234567890 から（123）456-7890 に変更します。

@Composable
fun PhoneNumber() {
    var phoneNumber by rememberSaveable { mutableStateOf("") }
    val numericRegex = Regex("[^0-9]")
    TextField(
        value = phoneNumber,
        onValueChange = {
            // Remove non-numeric characters.
            val stripped = numericRegex.replace(it, "")
            phoneNumber = if (stripped.length >= 10) {
                stripped.substring(0..9)
            } else {
                stripped
            }
        },
        label = { Text("Enter Phone Number") },
        visualTransformation = NanpVisualTransformation(),
        keyboardOptions = KeyboardOptions(keyboardType = KeyboardType.Number)
    )
}TextSnippets.kt

コードに関する主なポイント

onValueChange が正規表現を使用して、phoneNumber 状態を更新する前に、数値以外の文字をすべて削除し、長さを最大 10 文字に制限するコンポーザブル TextField。
TextField の visualTransformation 属性にカスタム VisualTransformation インスタンスが設定されている。ここでインスタンス化されるカスタムクラス NanpVisualTransformation は、次のセクションで定義されています。

テキストフィールドの数値を自動的に書式設定する

数値の未加工の文字列をフォーマットするには、カスタム NanpVisualTransformation クラスの実装を使用します。

class NanpVisualTransformation : VisualTransformation {

    override fun filter(text: AnnotatedString): TransformedText {
        val trimmed = if (text.text.length >= 10) text.text.substring(0..9) else text.text

        var out = if (trimmed.isNotEmpty()) "(" else ""

        for (i in trimmed.indices) {
            if (i == 3) out += ") "
            if (i == 6) out += "-"
            out += trimmed[i]
        }
        return TransformedText(AnnotatedString(out), phoneNumberOffsetTranslator)
    }

    private val phoneNumberOffsetTranslator = object : OffsetMapping {

        override fun originalToTransformed(offset: Int): Int =
            when (offset) {
                0 -> offset
                // Add 1 for opening parenthesis.
                in 1..3 -> offset + 1
                // Add 3 for both parentheses and a space.
                in 4..6 -> offset + 3
                // Add 4 for both parentheses, space, and hyphen.
                else -> offset + 4
            }

        override fun transformedToOriginal(offset: Int): Int =
            when (offset) {
                0 -> offset
                // Subtract 1 for opening parenthesis.
                in 1..5 -> offset - 1
                // Subtract 3 for both parentheses and a space.
                in 6..10 -> offset - 3
                // Subtract 4 for both parentheses, space, and hyphen.
                else -> offset - 4
            }
    }
}TextSnippets.kt

コードに関する主なポイント

filter() 関数は、適切な場所に数値以外の書式設定文字を挿入します。
phoneNumberOffsetTranslator オブジェクトには 2 つのメソッドが含まれています。1 つは元の文字列とフォーマットされた文字列の間のオフセットをマッピングし、もう 1 つは逆マッピングを行います。このマッピングにより、ユーザーがテキストフィールドでカーソルの位置を変更したときに、書式設定文字をスキップできます。
書式設定された文字列と phoneNumberOffsetTranslator は、返されて TextField によって書式設定の実行に使用される TransformedText インスタンスの引数として使用されます。