Wear OS 4 デベロッパー プレビューがリリースされました。公式エミュレータでお試しください。

エミュレータをセットアップする

Android Studio では、Wear OS 4 デベロッパー プレビューでアプリをテストできるように、エミュレータをサポートしています。このエミュレータでは次のことができます。

エミュレータは簡単にセットアップできます。さまざまな画面サイズとウォッチフェイスの形状をテストすることもできます。

エミュレータをダウンロードしてインストールする

Wear OS 4 デバイスをエミュレートするために仮想デバイスをセットアップする手順は、次のとおりです。

  1. Android Studio の最新プレビュー リリースをダウンロードします。

  2. Android Studio で [Tools] > [SDK Manager] をクリックします。

  3. [SDK Tools] タブで Android Emulator の最新バージョンを選択し、[OK] をクリックします。これにより、最新バージョンがまだインストールされていない場合は、インストールされます。

  4. Android Studio でデバイス マネージャーを開くには、[Tools] > [Device Manager] を選択します。[Create Device] をクリックします。

  5. [Category] ペインで、[Wear OS] を選択し、ハードウェア プロファイルを選択します。[Next] をクリックします。

  6. ダウンロードする Wear OS 4 システム イメージ、つまり API レベル 33 とターゲットの Android 13(Wear OS 4 - プレビュー)のイメージを選択します。デバイス定義と一致する Wear OS 4 システム イメージをまだインストールしていない場合は、[Release Name] の横にある [Download] をクリックして入手します。

  7. [Next]、[Finish] の順にクリックします。

エミュレータでアプリをテストする

仮想デバイスを作成したら、Wear OS 4 エミュレータでアプリを実行してテストできます。手順は次のとおりです。

  1. Android Studio のツールバーに移動し、作成した仮想デバイスを選択します。
  2. 実行アイコン をクリックします。

エミュレータが管理対象外の 32 ビットコードをサポートしていない

Wear OS 4 デベロッパー プレビューは、32 ビット エミュレータのシステム イメージをサポートしていません。Wear OS は 64 ビット イメージのみをサポートすることで、パフォーマンスとセキュリティを向上させ、アプリを 64 ビット専用ハードウェアに備えます。

アプリが(Kotlin や Java プログラミング言語で記述されていない)ネイティブ コードを使用していることがわかっている場合や、その疑いがある場合は、アプリに 32 ビットと 64 ビットのネイティブ ライブラリがともに含まれていることを確認します。

64 ビット アーキテクチャのサポート方法をご覧ください。

Bluetooth のエミュレータ サポート

エミュレータはエミュレートされた Bluetooth もサポートしており、Bluetooth オーディオに関連するいくつかのユースケースをテストできます。

エミュレートされたスマートフォンとペア設定する

エミュレータの Bluetooth サポートを使用すると、エミュレートされたスマートフォンとペア設定できます。これを行うには、コマンドラインから設定ウィザードを有効にします。

-append-userspace-opt androidboot.setupwizard_mode=REQUIRED

エミュレートされた出力デバイスから音声を再生する

エミュレータの Bluetooth サポートを使用すると、エミュレートされた Bluetooth 出力デバイスを通じた音声再生も可能です。エミュレータで音声出力の切り替えをテストするには、オープンソースの Bumble プロジェクトを使用して、エミュレートされた Bluetooth 出力デバイスに接続します。

スタートガイド

Bumble を使用するために開発マシンを準備する手順は次のとおりです。

  1. Bumble ソースコードを取得します。

    git clone https://github.com/google/bumble
  2. bumble ディレクトリに移動し、Bumble モジュールをビルドしてインストールします。

    cd bumble && python3 -m pip install "."

エミュレートされた Bluetooth スピーカーを起動する

エミュレートされたスピーカーを起動する手順は、次のとおりです。

  1. Wear OS 4 エミュレータを起動します。

    注: 33.1.10 より前のバージョンの Wear OS 4 エミュレータを使用している場合は、コマンドラインから -packet-streamer-endpoint default を使用して Wear OS 4 エミュレータを起動してください。

  2. エミュレートされたスピーカーを検出して接続するには、bumble ディレクトリで次のコマンドを実行します。

    python3 examples/run_a2dp_sink.py examples/a2dp_sink1.json \
      android-netsim stdout | ffplay -i

    音声出力はパソコンのスピーカーから再生されます。

    出力をファイルにリダイレクトすることもできます。

    python3 examples/run_a2dp_sink.py examples/a2dp_sink1.json \
      android-netsim output.sbc