Wear OS by Google では、次の 2 種類の方法で Wear UI のスクリーンショットをキャプチャできます。
- Wear Stitch ツールを使用する - Wear Stitch は、Wear デバイスやエミュレータからスマートウォッチの UI のスクリーンショットをキャプチャするためのツールです。スクリーンショットが縦長で 1 画面に収まらない場合は、複数のスクリーンショットをキャプチャして結合します。
- コンパニオン アプリを使用する - アプリで [ウェアラブルで画面ショットを撮る] を選択すると、Wear UI のスクリーンショットをキャプチャできます。
- 複数の画面を 1 つのスクリーンショットに結合する場合は、オプション 1 を選択します。
- 単一画面のスクリーンショットの場合は、オプション 2 を選択します。
このドキュメントでは両方のオプションについて説明します。
Stitch ツールを使用してスクリーンショットをキャプチャする
Wear Stitch ツールは、GitHub(https://github.com/google/android-wear-stitch-script)で公開されているオープンソースの Python スクリプトです。
注: Stitch ツールを使用する前に、デバイス インスタンスが adb サーバーに接続されていることを確認する必要があります。そのためには、android_sdk/platform-tools/ directory
で adb devices
を実行します。接続されている場合、デバイス名が「device」のリストに表示されます。
Stitch ツールを使用してスクリーンショットをキャプチャする手順は次のとおりです。
- Python スクリプトを GitHub(https://github.com/google/android-wear-stitch-script)からダウンロードします。
- パソコンでターミナル ウィンドウを開きます。
wear_screenshot_stitch.py
を保存したディレクトリに移動します。- 次のスクリプトを実行します。
python ./wear_screenshot_stitch.py [--square] [--transparency] [--adb-args ...]
次に例を示します。
python ./wear_screenshot_stitch.py --square emulator-5544
スクリプトの実行が終了すると、スクリーンショットが screencaps/
ディレクトリに出力されます。

図 1. Stitch ツールでキャプチャしたスクリーンショットの例
オプション
以下に、Stitch ツールで使用できるオプションを示します。
--square
- デバイスの画面が正方形であるとみなします(このオプションを指定しない場合、画面が円形であるとみなされます)。
--transparency
- 円形の画面の場合に切り取られる出力の角の部分のピクセルに対してアルファ透過を使用します。
--adb-args
- このオプションに続く引数はすべて adb に直接渡されます。
注:
adb-args
パラメータに続く引数は必ず二重引用符で囲んでください。次に例を示します。python ./wear_screenshot_stitch.py --adb-args "-s 127.0.0.1:4444"
コンパニオン アプリでスクリーンショットをキャプチャする
コンパニオン アプリを使用して Wear UI のスクリーンショットをキャプチャする手順は次のとおりです。
- Wear UI で、キャプチャする画面を探します。
- Android スマートフォンで、[開発者向けオプション] が有効になっていない場合は有効にします([設定] > [デバイス情報] に移動して、[ビルド番号] を 7 回タップします)。
- スマートフォンで Wear コンパニオン アプリを開きます。
- オーバーフロー ボタン(右上隅にある 3 つの点)をタップしてメニューを開きます。
- [ウェアラブルで画面ショットを撮る] をタップします。[スクリーンショットのリクエストを送信しました] ダイアログが表示されます。
その後、[ウェアラブルのスクリーンショット完了] と [タップして送信します] の各通知が届きます。
- 通知をタップすると、Bluetooth や Gmail などでスクリーンショットの送信や共有を行うためのオプションが表示されます。

図 2. コンパニオン アプリでキャプチャしたスクリーンショットの例