Cringle: アプリ内 A/B テストにより、コンバージョン率を 50% 向上

背景

Cringle はドイツのファイナンス アプリで、2014 年に Android でリリースされました。それ以来、Cringle はユーザー間の送金をシンプルにすることを目指し、テストを通じて UX と UI を繰り返し改良してきました。

Cringle の取り組み

ほとんどのファイナンス アプリでは、送金を行う前のユーザー登録プロセスが主な課題になっています。Cringle はこのプロセスを改良するために、プロセス内の最重要ポイントである銀行口座情報の入力に焦点を当てて、大規模な A/B テストを実施しました。現時点では、2 つのバージョンでテストが行われています。バージョン A では、ユーザーは最初の取引を行う直前に銀行口座情報の入力を求められます。一方、バージョン B では、登録プロセスで銀行口座情報が必要になります。さらに、「Cringle Connect」と呼ばれる Cringle の新しい銀行口座登録方法を使用する意思があるかどうかをテストすることに重点を置いた 2 つ目の A/B テストも実施されました。Cringle Connect では、ユーザーがオンライン バンキング認証情報を使用してログインできるほか、銀行口座情報を自動的に取得すると同時にその確認を行うこともできます。もう 1 つの方法では、IBAN の詳細情報と口座名義を手動で入力する必要があります(この方法では、追加の手順(アプリで 6 桁の確認コードを取得して入力する)が必要でした)。

[1 つ目の A/B テスト: アプリ内のさまざまなポイントで銀行口座情報の入力が要求される]

[2 つ目の A/B テスト: 「Cringle Connect」と、手動で IBAN を入力する方法を比較]

結果

2 つの A/B テストにより、驚くべき結果がいくつか得られました。ユーザーは、最初の取引の前ではなく、最初の登録プロセスで銀行口座情報を入力することを望んでいました。また、70% のユーザーが「Cringle Connect」を望んでいることが示されました。さらに、これらのユーザーは最初の取引を行う可能性が高いことも示されました。Cringle はこれらの結果を受けて、両方の入力オプション(Cringle Connect を使用する方法(デフォルト)と、IBAN を手動で入力する方法)をユーザーに提供することにしました。新しい登録フローを導入した結果、アカウント作成プロセスに要する時間が短縮され、60 秒未満で完了できるようになりました。

新しい登録フローにより、ユーザーの新規登録数が 50% 増加しました。また、アプリのインストール件数に対するユーザー登録数の割合が 38% から 57% に増加しました。

Cringle の談話: 「これらの A/B テストによって重要な教訓が得られました。それは、製品に関する意思決定を行うとき、直感が最善の方法になるとは限らないということです。当社ではその後、製品開発の際には必ず A/B テストを実施することになりました」 – 共同創設者、Konrad Maruszewski 氏

スタートガイド

A/B テストで使用可能な Firebase Remote Config の詳細をご覧ください。